ーーそして後半は、そのギャップがどんどん激しくなっていきますね。
そうですね。最後はドスを効かせるように問い詰めたり、感情をむき出しにするシーンもあって、そこでは自分でも聞いたことのない声が出ました。あの時はスッキリして気持ちよかったです(笑)。
ーー境子のギャップに、上戸さんの未知の声質が引き出されたんですね。
自分でも驚きました。最初はもう少し大人しく演じていたんですけど、「そこは”もっと”お願いします!」と何度も言われて、その度に「分かりました」と答えながらも、じつはどうすればいいのかよく分かっていなかったんです。それでも、テイクを重ねているうちに新たな声が出てきたんですよ。手探りでも何でも、やってみるものですね(笑)。
ーー最後に「名探偵コナン」の魅力ですが、男の子はアクション、女の子はキャラやドラマ、大人は推理や深いテーマ性など、世代や性別によっていろいろな楽しみ方ができるんですね。
そう言えば私も子供のことは、お父さんやお兄ちゃんといっしょにコナンを見ていましたからね。私は蘭ちゃん、新一、コナンの微妙な、それでいて完璧な関係性にキュンキュンしてました。好きな人と遠く離れていると思いきや、実は一番近くで守られてる蘭ちゃんって最高!って(笑)。でも父や兄はきっと別の部分、それこそ推理やアクションが好きだったんですよね。そんな風に子供から大人までみんなが楽しめるのがスゴいなと思いまし、映画ではそれがさらにパワーアップされている気がします。「コナン映画は大人ファンも多い」と聞いてはいましたけど、自分で演じてみて、あたらめて納得できました。
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