茅野愛衣、梶裕貴、島崎信長の“ゴーちゃん。座談会”「老若男女皆さんに楽しんでいただける作品」

2018/05/04 06:00 配信

映画 インタビュー

「ゴーちゃん。」への思いを語ってくれた島崎信長、茅野愛衣、梶裕貴(写真左から)(C)テレビ朝日


――ご自身のキャラクターを演じる上で意識されたこと、ここをこうしたというプランはありましたか?

梶:キンちゃんは、「ちんじゅうみん」というキャラクターの中の一人で、とてもユニークな見た目や設定をしているんですけれども、中でもひょうきん者でムードメーカーなところがある子なので、僕もハイテンションに楽しみながら演じさせていただきました。

自分でも信じられないような、すごく高くて鋭い音を出している気がしているのですが(笑)、キンちゃんを演じるときは、楽しんでやっているのでそれも無理なく自然と出てきているかなと思います。

自分の持っていたイメージと合わせて、一作目のときに監督さんたちからいただいた「もっとテンション高く、ムードメーカーな印象を付けて」という演出を意識して演じています。

一作目とは違った新たな一面が見られるので、その辺りも、僕の中でまたキンちゃんのイメージが膨らんだような気がしております。

島崎:実は最初の「ゴーちゃん。」の収録のときに、事前情報でカモさんは「グレーゾーン的なキャラクター」であることは言われていなかったんです。

台本上だと口調も「カモね」って、カモにかけているだけで、字面だけで見たらどちらにでも振れるキャラクターだなって思っていて。ただキャラクターのイラストを見たときに、「おや!? 指の爪の部分が真っ赤だぞ!?」というところから始まり、よく見ていくと「これはただならぬ雰囲気を感じるぞ!?」って思って(笑)。

なので、現場に行くまでは、グレーゾーンのプランとそうでないプラン、まず大きく分けて、持った状態で現場に入ったんです。

それで確認したところ「ええ、グレーゾーンです」という答えが返ってきまして、そこからは、「では!」と振り切って、カモさんは今のカモさんの方向性で演じさせていただいているんです。

今回意識したことは前回よりも出番がピンポイントだったので、その分、ちんじゅうみんのみんなが出てきたときとか、音が厚くなったり、明るくなったりとか、すごいやつらが出てきたぞ!というふうにできたらなっていう思いで演じました。

なので、より振り切って全力で楽しく演じさせていただきました。

茅野:モコちゃんは一作目ではおじいちゃんとの切ない話が多くて、つらいことがあった中でも一生懸命頑張っている子なんです。それは一作目と変わらず素直でとてもけなげだなって思いました。

周りの人を大切にしたり、気が使える子だと思っているので、感情表現豊かな、等身大の小学生の女の子として、あまり「こうしよう、ああしよう」と考えるよりは、周りのちんじゅうみんのメンバーだったり、クラスメートだったり、先生だったり、みんなによって変わっていくモコちゃんを楽しみながら演じていました。

なので、あまりいろいろ計画を練っていくというわけではなくて、実際現場に行って掛け合ってみて生まれたものが多かったと思います。

特にゴーちゃん。とは一緒に声を合わせて作り上げていきました。

そういうところがすごくやっていても楽しかったですし、モコちゃんとして素直にいろんな人の気持ちを受け取りながら、声に感情を乗せていった感じでした。