5月22日(土)から公開されるCG映画「プランゼット」の完成披露試写会が4月20日、都内で開催され、声優を務めた宮野真守、ゆいかおりの石原夏織、粟津順監督が舞台あいさつを行った。
フルCGでありながら、特撮映画へのオマージュにあふれた“新時代特撮”として話題になった「惑星大怪獣ネガドン」('05年)の粟津監督が、さらにリアルなCGを追求して製作した本作。物語は、人類が謎の生命体の侵略により人口の大半を失った2053年を舞台に、日本の富士基地でロボット兵器に搭乗する軍人の大志(宮野)と彼の妹のこよみ(石原)の運命を描く。
粟津監督は本作について、「『ネガドン』は全部1人で作り、自分の技術的な面でできなかったこともあった。今作は僕自身の技術の向上やスタッフの皆さんの協力のおかげで難しいこともできた。われわれができることをドーンと、思い切って出した作品です」と胸を張る。
その映像に主演の宮野は「人間の肌の質感など、とても生っぽく呼吸している感じがしました。お話もとても不思議な世界観で、未来のようでもあり懐かしくもあり、演出にはやはり特撮の空気感が感じられて、『これが新時代特撮か!』と新鮮な思いがしました」と興奮気味に語った。
劇場公開映画に初めて参加する石原は「オーディションから参加し、受かった時は本当に信じられませんでしたが、こうして皆さんに披露できる日が来て本当によかった。楽しんでいただければなによりです!」とはつらつとコメント。その初々しさに会場からは拍手がわき起こっていた。
初めての映画のアフレコについてエピソードを聞かれ、石原は「収録スタジオに入った日に自分がどこに座っていいのかも分からなかったのですが、宮野さんが『ここに座りな』と声を掛けてくださったので、緊張がほぐれて思い通りの演技ができました。本当に頼れるお兄さんでした」と語り、宮野は「そういうことはもっと言っていいんだよ〜」と大喜びした。
また、本作の主題歌には元ちとせがインディーズ時代に発表した「竜宮の使い」を使用。粟津監督は同曲について、「NHKの朝ドラで元さんを知って以来好きなアーティストさんで、『竜宮の使い』は中でも一番好きな曲だったんです」と思い入れを語った。
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