4月22日(日)夜9時からテレビ朝日系では、片岡鶴太郎主演の「森村誠一ミステリースペシャル 殺意を運ぶ鞄」を放送する。
2018年は、森村誠一の原作に今回の主人公、牛尾刑事が登場して30周年となる(※初出は1987年1月刊行の「駅」)。
これを記念して、「土曜ワイド劇場」から続く「終着駅シリーズ」の第1作からの歴史を知る佐藤凉一プロデューサーに、作品の裏話を聞いた。
同作の見どころを聞くと、佐藤Pは「『終着駅シリーズ』は、事件に関わる人々の人生を掘り下げて描き、最後に牛尾が“救い”を渡す、というドラマ。本作もそれが非常に色濃く映し出された内容で、30周年の節目にふさわしい作品になっています。“鞄(かばん)の取り違え”という、日常生活で起こりそうな出来事がきっかけとなって人生が大きく変貌していくストーリーで、鞄の中身が違えばまた違うドラマになったかもしれません。とにかく、市井に生きる登場人物たちをきちんと描いた面白いストーリーだと思います」と解説。
同シリーズが長く支持されてきた理由について「やはり“人間を描く”という、一貫した視点が受け入れられているのだと思います。橋本綾さんをはじめ、脚本家の皆さんの人間を捉える目は鋭く、僕らには想像もつかないストーリーを毎回、構築してくださいます」と話し、実直な刑事で他には何のとりえもない男である牛尾刑事のキャラクターもその理由の一つに挙げる。
また、牛尾刑事を演じる主演の片岡の現場での様子を、「脚本をお渡ししたときに『今回の“ホン”も面白いね! 深いね!』という会話はしますが、実は撮影中に作品について語り合うことはあまりないんです。ご本人はあまりおっしゃいませんが、牛尾を演じることによってご自身の生き方などにも感じるところが多々あったのではないかと思いますね」と感じ取っていた。
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