そして、第1作からメガホンを取ってきた御年88歳の池広一夫監督については「コンスタントに作品を撮っている現役の監督の中では、おそらく最高齢ではないかと思います。88歳にして、あれだけ本打ち(※シナリオの打ち合わせ)で意見を言い合えるのはスゴイですよ! 僕は30年ほど前からお仕事させていただいていますが、昔は、それはそれは怖かったですよ(笑)」と告白。
「今でも鋭さは変わらず、妥協は一切しない。毎回、ドラマの本質を突くような言葉を頂くので非常に勉強になります。片岡さんも同じ意思をお持ちですが、監督が撮る限り、このシリーズは続けていきたいと思っています」と作品に対する熱い意思を明かした。
同作の音楽を担当している大野克夫は、「太陽にほえろ!」「傷だらけの天使」「名探偵コナン」(いずれも日本テレビ系)などを手掛ける名作曲家。
佐藤Pは、「実は、音楽もずっと同じものを使っているんです。追加で曲を作っていただくこともありますが、第1弾からテーマは変えていません。このテーマもまた、作品の“華”ですね。終着駅シリーズは、スタッフ全員が“プロ”として認め合い、プライドを持って仕事をしているからこそ成立している作品です」と自信を見せた。
最後に今後の展望を聞くと「人間ドラマを描くのが原点の企画なので、プロデューサーとして関わっていて、この作品はすごく面白いんです。実は、僕は第1作、露口茂さんが牛尾刑事を演じていた時代からこのシリーズを担当していて、途中、異動で離れた4年間ほどを除いてはすべて携わってきました。池広監督も『終着駅シリーズはライフワーク』と常々おっしゃっていますので、その“熱い思い”には、これからもプロとしてきちんとお付き合いしていきたいなと思っています」と力強く語った。
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