「NHKスペシャル」溝端淳平が、知られざる江戸の姿を解き明かす

2018/04/20 07:00 配信

芸能一般

第1~3集共通キービジュアル。左から溝端淳平、松平健、木村佳乃(C)NHK

4月29日(日)からNHK総合でスタートするNHKスペシャル「シリーズ 大江戸」(夜9:00‐9:55ほか)の完成試写会が行われ、番組ナビゲーターを務める溝端淳平が登壇した。

同番組は、“日本史上最大のロスト・シティー”江戸の知られざる姿をドキュメンタリーやドラマ表現などの演出で描くシリーズ。初回の29日は、徳川家康が幕府を開いて100年ほどで、世界最多の100万の人口を抱える大都市になった理由を探り、調査の結果分かった“水を駆使して作り上げた都市”だったという江戸の秘密を紹介する。

ロケ取材にも挑戦した溝端は感想を「皇居のお堀にボートを入れて積まれている石を見に行ったり、セスナに乗って上空から東京を眺めたり、それから伊豆の方に出かけて江戸時代に沈没した船の瓦を調査したりと、陸、海、空から江戸の真実に迫ったんです。普段できないような体験をさせていただきました」と語る。

また、同じく番組ナビゲーターを務め、ドラマパートでも共演することになった松平健木村佳乃の印象について「僕は小さいころから時代劇が好きだったので松平健さんのことは、“悪を成敗するヒーロー”として目に焼き付いていたんです。

一緒にお芝居をさせていただくということはとても興奮しましたし、緊張しました。でも、その緊張を緩和してくれるくらい大きくどっしりと構えた人で、口数が多いわけではないんですが、気遣いだったり一言一言が繊細で、現場では僕を優しく受けとてめてくださる“海のような方”でした。

木村佳乃さんは、とても明るくて、僕が気を遣わないようにたくさん話してくださったり、“太陽のような方”でしたね。その2人に挟まれてお芝居ができるということはとても心地が良かったです」と明かした。

さらに、松平と木村からも番組についてのコメントが寄せられた。

番組ナビゲーター・松平健コメント


時代劇の撮影を通じて、江戸に生きた人々を演じる機会は多くありましたが、それでも今回の番組を通じて初めて知る情報が多く、驚きや発見がたくさんありました。

そもそも江戸がどのように発展していったのか、とても関心がありましたが、それを知ることができました。例えば、江戸の街にくまなく水路のネットワークが張り巡らされ、都市の拡大に役立っていたこと。そういう水路のネットワークを、あらかじめ考えて都市を作っていったということも初めて知りました。あと江戸は大火事で何度も焼け野原となりながら、その度に作り直し、大都会になっていったという話も初めて知りました。

ナビゲート・パートでの役は、江戸のことが大好きな喫茶店のマスターです。このマスターは常連客の木村佳乃さんと江戸の話をするうちに、つい熱くなってしまい興奮すると、江戸の人物が憑依(ひょうい)するという特異体質。例えば徳川家康が憑依したり、商人(あきんど)や町火消(まちびけし)が憑依したりして、江戸の人物になりきってしまう。すごくおもしろい設定になっています。

楽しみながら、江戸についての最新の知識を学べる番組になっていますので、ぜひご覧いただきたいですね。

番組ナビゲーター・木村佳乃コメント


私は“生粋の江戸っ子”ではないですが、東京にずっと住んでいますし、江戸という町にはもともと関心がありました。江戸東京博物館にも何度か行ったことがあるんですが、それでも知らないことだらけで、本当に勉強になりました。

例えば(第3集のテーマの)江戸の火事。火事からどうやって復興して、大きく拡大していったかという歴史は初めて知りました。もちろん、東京は地震があったり、空襲があったり、何回も何回もダメージを受けている都市ですけれども、何度焼けても、また復興して、その繰り返しが続いてきたことは知らなかったので驚きました。何度も負けずに立ち上がっていくというか、やっぱり何かあったときの“日本人の立ち直りの力”というのはすごいものですね。

それと、江戸のイメージである“粋(いき)”という言葉を改めて考えさせられました。祖父が「みっともない」という言葉をよく使っていたんですけれど、具合が悪くても、「具合が悪い」と言わない、そういう弱い部分を見せずに、前向きに生きて見栄を張るという生き方が“粋”なのではないかなと思います。

番組の中にも、それこそ“粋”を感じさせる人々が毎回出てくるんですけれど、そういう人が江戸の街を作って、今の東京につながっているんだなと感じました。