NHK総合で放送されている「ゲゲゲの女房」に浦木克夫役で出演している杉浦太陽が、4月30日、番組PRのため都内で会見を行った。
同作は「ゲゲゲの鬼太郎」などの人気マンガで知られる水木しげるの妻である武良布枝さんが、夫婦の半生を振り返った著書を元にした物語。戦後まもない東京で生きる漫画家とその妻の、涙あり笑いありの家族の姿を描いている。
杉浦の演じる浦木克夫は、向井理が演じる水木しげること村井茂の旧友で、「ねずみ男」がモデルの人物。金儲けをもちかけては、夫婦を騒動に巻き込むが、どことなく愛嬌のある憎めないキャラクターである。
杉浦は自分の役どころについて「ねずみ男がモチーフなんですけど、よく身近にいる、毎日遅刻してくるけど、『まあいつも遅刻するから仕方ねえな』っていうキャラですね。嵐を持ってきて去る。で、静まったあとに帰ってくる、そういうキャラです」と解説。また、「浦木は自分の都合のいいことは忘れるタイプなんです。だから『そんなことあったっけ?』っていうセリフがあったりします。ある意味すごくポジティブ。毎回訪ねて行くから、茂のことが大好きなんでしょうね。(茂のことを)親友って自分で言ってますので、多分友達少ないんじゃないですかね」と、見事な分析で笑いを誘った。
作品のテーマでもある夫婦のあり方について「(茂と布美枝の)会ってすぐ結婚ってのはどういう気持ちだったんでしょうね。現代の結婚生活とは一味も二味も違うと思うので。でも知らないからこそがんばろうって気持ちが思いやりにつながっていくんじゃないかと。お互いを知っていって、たてるとこはたてていって、きずなが深まっていくというのはすごく素敵だと思いますね」とコメントした。
最後に「鬼太郎のルーツとか、こういう風に始まったんだとか、ぼくも知らなかったので、視聴者も『ゲゲゲの女房』を見ることによって、こうやって鬼太郎が生まれたんだって、わかると思います。僕はやはりねずみ男に愛着があって、自分の分身みたいな気持ちです」とアピールした。
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