NHK Eテレで放送中の科学番組「サイエンスZERO」(毎週日曜夜11:30-0:00)が、明日(4月22日[日])の放送で、CGキャラクターのSayaの開発の裏話を伝える。
Sayaとは、17歳の女子高校生という設定のCGキャラクター。2015年の秋にSNSで公開され、世界中に拡散されたことで、欧米の情報誌に登場するなどの話題を呼んだ。
Sayaが評価される大きな要因は、クリエイターたちにとって大きな壁であった「不気味の谷」を超えたこと。
「不気味の谷」とは、CGやマスコットに人間らしいリアルさを求める際に、人間が見るとどうしても違和感を覚えてしまう一線である。
番組では、動画で目の前の人に対して、リアクションすることが出来るまで進化したSayaが、アメリカ・テキサス州で開かれた世界最大級のインタラクティブの見本市に初めて登場した様子を公開。
新たにSayaが獲得した能力や、 開発の裏側を取材しました。
さらに、生みの親であるTELYUKAが、 Sayaのアイドルのような透明感をどうやって描き出す方法や、「不気味の谷」を超えるほどの人間らしさを追及する思いなどを語る。
番組MCの小島瑠璃子は、「Sayaちゃんはアイドルになり得る存在なんだと思いました。人の心の中にすーっと入ってくるルックスですし、髪の毛の“天使の輪っか”具合だったり、緻密にこだわって作られていますよね。
今は動きや表情だけですが、今後さらに中身までともなって、もしSayaちゃんが秀才になっちゃったらと思うと、本当に人間と バーチャルの世界の境界線がどんどんなくなっていくんだろうなと考えさせられます。 今まで、“温かみ”みたいなものがバーチャルにはないと思っていましたが、Sayaちゃんを見ると『不気味の谷』を超えて、さらに『温かさの谷』みたいなものを登り始めるんじゃないかと思わせてくれます。前例がないから、どうなっていくんだろうとすごく興味を持ちますし、期待感もありますね。インターネットが始まったときのように、未知の領域に突入するんじゃないかと思わせられるテーマでした」とコメントした。
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