中島健人のモデルは「教え子の佐藤くん」!? 【林先生&元教え子・水野Pの「初耳学総論」後編】

2018/04/22 06:00 配信

バラエティー

この春、放送4年目に突入する「林先生が驚く初耳学!」の人気の秘密に迫るべく、林修先生と、彼の教え子でもある水野雅之プロデューサーの師弟対談が実現!

どんなに評価されようとも、視聴率が高かったときが一番うれしい(林)


――「初耳学」という番組において、3年間ずっと変わらない部分は何でしょうか。

水野「“より多くの視聴者に見てもらえる問題を出す”ということですね。例えば、メジャーリーグや競馬などの先生の得意ジャンルばかりを出題したら、女性の視聴者が見てくれないしですし。だから、この番組の出題範囲は無制限なようで、“視聴者に見てもらえるもの”や“タイムリーなもの”という傾向が顕著になってしまうんです。最近はそれが先生に完全にバレてますね(笑)」

林「3年もやってると、“傾向”は分かってくるんですけどね、“対策”する時間がないんですよ。しまったなぁ、なんて後悔することもけっこうありますよ。あれは本来、拾えたところだったなって」

水野「先生が、こちらが思った通りの間違え方をするときがあるんですよ。僕は、そのときがめちゃくちゃ快感で(笑)。あと、プライベートでご飯を食べているときも、先生の雑談を聞きながら、『このジャンルは得意げに話してるけど、まだ深いところまでは調べてなさそう』といったことは常にチェックしています」

林「おまえとはもう飯食わない!(笑) でもまぁ真面目な話、こういう陰の努力は必要だと思うんですよ。だって、この番組にとって何が一番いいことかと言ったら、視聴率を獲ることですから。それが、僕だけでなく、彼も含めたスタッフみんなにとっての共通の目的ですからね。そのためには、プロデューサーの彼が、僕をどう利用したって構わないんです。彼は、視聴率の獲り方を熟知している。僕には、そのノウハウは全くない。僕はいわば番組の“駒”ですから。視聴率を取るために必要なのであれば、喜んで利用されますよ、ということですね」

――こうしてお話をうかがっていて感じるのは、林先生は視聴率というものを非常に重視されているんだなと…。

林「もちろんです。視聴率は常に小まめにチェックしてますね」

水野「僕の立場からすると、良くても悪くても、出演者とは視聴率の話をあまりしたくないんです。だって、生々しいじゃないですか(笑)。今までも、僕から視聴率の話題を出したことは一度もないですね。先生から聞かれた時だけは一応、どう分析してるのか説明しますけど」

林「僕なんか逆に、テレビのスタッフと話すことといったら、視聴率の話ばっかり。これは他局の番組でも同じです」

水野「放送の翌朝も、先生の方から視聴率についてメールが来るんですけど、それって他のタレントさんでは考えられないことなんですよ。しかも、先生の場合、目標とする数字がすごく高いんです。局の編成的には合格ラインの視聴率でも、まだまだ、って言われることは往々にしてありますね」

林「プライベートの食事でも、僕はいつも、少しでも視聴率を上げるためにはどうすればいいか、そんな話ばかりしてますからね。基本的に僕は、“数字”という結果が出ない仕事はやりたくないんです。僕の本業である予備校の講師も、結果が数字で表れる仕事ですけど、テレビの仕事をしていても、『視聴率は今イチだったけど、内容は面白かった』なんて言われるのは大嫌いで。どんなに評価されようとも、視聴率が高かったときが何よりも一番うれしいんです」