21日に「第10回沖縄国際映画祭」にて、映画「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」(6月8日公開)のプレミア上映会が行われ、主演の榮倉奈々、安田顕、監督の李闘士男が登壇した。「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」というタイトルに関して榮倉が「長い(笑)」と感想を述べるなど、撮影秘話含む和気あいあいとしたエピソードが語られた。
「家に帰ると―」は、2010年にYahoo!知恵袋に寄せられた「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。どういうことなのでしょうか︖」という投稿を発端に作られたコミックエッセイが原作。夫のじゅんが帰宅するたびに、妻のちえが、輪にに食べられて死んでいたり、頭に矢が刺さって死んでいたり、と様々な「死んだふり」をしていくというもの。なぜそんあことをするのか疑問に思うじゅんだったが、ちえには、ある秘密があった…というコメディーストーリー。
劇中で15パターンも「死んだふり」を撮影したという榮倉は「スタッフの皆さんの気合いが入りすぎて、(頭に矢が刺さっている「死んだふり」では)最初はあまりにも完璧な落ち武者になってしまって(笑)。さすがに普通の主婦には無理だろうということで、パーティーグッズのかつらを用意してもらったんです」と明かした。
一方、夫役の安田は「撮影が始まったら、毎日毎日”死んだふり”のシーンで、勘弁してほしかった(笑)」といいつつも「出来上がったら、夫婦愛がたくさん描かれていて、感じることがいっぱいあった」と感想を語った。
今回、描きたかった夫婦像について、李監督は「夫婦にしろ友人にしろ兄弟にしろ、コミュニケーションは難しくて、ほとんどの人が不器用。描きたかったのはそれぞれのコミュニケーションの形を模索していくことが大切なことなのではないかということ。不器用な夫婦って素敵だな、と」。榮倉も「ちえさんの感情や愛情はとても普遍的で、みなさんに共感いただけるものがたくさんこめられています」と語った。
そんな中、安田はもし自身が妻に「死んだふり」をされたら「僕はもし死んだふりをされたら無視ですね。僕があの夫だったら多分離婚する結果になっている(笑)。…なんか、汗出てきちゃった…」と答え、会場を盛り上げた。
最後に榮倉から「不思議なテイストの映画になるのではないかと、撮影中安⽥さんと不安を抱えながら演じていましたが、完成した映画を⾒て、想像以上にいろんな夫婦の人生、いろんな人間の人生が浮き上がっていて、とても素敵な、言葉にならない映画になりました。気に入っていただけたら家族やお友達を誘ってまた劇場にいらしてください」と客席にアピールした。
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