柴田氏に、日本のホテルが陥りがちな経営・運営上の問題を聞いた。
「経営者は業績を一番に考えがちですが、本当に一番大切なのは従業員一人一人の真心と、その家族です。経営者は、“会社に大切にされていることを実感できる従業員づくり”の実践あるのみだと、私は思います」(柴田氏)
2話では、突然総料理長に任命された新人パティシエ・ハル(浜辺美波)があるケーキを作ってみたいと佐那に提案。ハルの提案を聞いて賛成する宇海。その様子を見て、佐那も思わず笑みを浮かべる――そんな小さなやりとりに端を発した「ケーキフェア」がホテル・インヴルサで実施され、少しずつ意識改革をもたらすことに。
メンバーの意識を変えることこそが、組織全体の改革の始めの一歩なのだ。
本作への出演にあたり、東京・千代田の「山の上ホテル」取締役総支配人・中村淳氏から“正しいお辞儀の仕方”などホテルマンの所作を、シニアソムリエ・大沼信氏からはワインのコルクの抜き方などソムリエの基本を学んだ岩田。
求められるスキルは高い!ホテルマンの作法では、「お持ちいたします」と笑顔で客をエスコート。だがワインのコルクを抜くソムリエの所作では、客にラベルを見せつつ、手でボトルを持ち替え、半周ごとにナイフで切り込みを入れるという工程に悪戦苦闘。
コルクを引き上げる際に「ポン!」と高い破裂音が鳴ってしまい、大沼氏から「音が鳴らないように」と注意が飛ぶ場面も。
ある日ふらっと現れた客が経営難のホテルをV字回復に導く――その過程を描く本作は、決して荒唐無稽なファンタジーではない。スタッフ一人ひとりの成長を描く人間ドラマなのだ。
4月29日(日)放送の第3話では、降格人事に不満の時貞(渡辺いっけい)と江口(中村倫也)が自らをもとの役職に戻さないとホテルを辞めると佐那に訴える。それを知った宇海は、新規客獲得のための企画対決で勝った方をもとに戻すと提案する。
クセ者ホテルスタッフたちに意識改革を巻き起こし、インヴルサを華麗に生まれ変わらせる宇海の手腕に期待だ。
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