NHK Eテレやラジオ第2放送、インターネットなどで受講することができる「NHK高校講座」。計11教科36番組が放送されている中から、この4月より放送されている新作5本のうちの1つ、「国語表現」(毎週火曜昼2:10、NHK Eテレ)でMCを務めている足立佳奈にインタビュー。
普段はシンガーソングライターとして活躍している足立に、収録の様子や今後の目標などを聞いた。
――学生時代、国語の授業はどうでしたか?
高校2年生の時に国語の授業の先生が、すごく面白い方だったのが印象的です。その先生は授業を始める前に必ず、今朝食べたものや昨日あった出来事など、自分の日常をお話しするんです。そうして教室の雰囲気が和んだ後に授業を始めていたので、こちらもとても授業に入りやすかったですし、先生との距離も縮まった気がしました。
この番組の冒頭でも、私が自撮りをしながら普段のことを話す部分があるんです。私の話をして視聴者の方との距離を縮めてから授業を進めたいという思いがあるのですが、その先生の授業を受けていたことが生かされているんじゃないかと思います。
――公式HPでは年間の講座予定も出ていますが、楽しみな講座はどれですか?
そうですね…どれも楽しみですが、やはり「詩を作る」(9月18日予定)は気になります。アーティストとして作詞や作曲をもっとしていきたいと思っているのですが、詩を書くというのは難しくて。伝わりにくい表現を使ってしまったり、同じ言葉を何度も使ってしまって伝わるものも伝わらなかったりなんてこともあります。この回は“歌詞”を作るのではないのですが、詩を作る点は同じなので、特にこの回はしっかり学びたいなと思います!
――実際に番組が始まってみて、現場の雰囲気や共演する高校生の皆さんの印象はいかがですか?
すっごく楽しいです! 高校生の皆さんそれぞれの個性が強くて、私が高校で授業を受けていた時の、「こういう子いたな~」という感覚を思い出しますね。例えば、普段はすごく静かなのですが賢い子だったり、勉強は苦手だけど間違いを恐れず積極的に発言してクラスを盛り上げてくれる子などもいたり。私もMCという立場ではありますが、同じ環境の同じ立ち位置で授業を受けている気がして、「高校って楽しかったよね!」と思わせてくれる空間になっています。
――番組のテーマ曲「ミライステップ」も歌われています。こちらはどんな歌になっていますか?
当初「国語表現」のテーマ曲として依頼があったのですが、やはり「国語」というものに固いイメージがありました。なぜだか私の中では、学校の科目の中だと「国語」が一番固いイメージなんです(笑)。でも、この番組のスタジオのセットは固さを感じなくて、本当にかわいいんです。セットのモチーフはかわいい文房具で、キリンさんがいたり、黒板の代わりに大きなスマホ型パネルが置いてあったりと親しみやすいものになっています。テーマ曲もそんな雰囲気にピッタリの曲です。皆さんにも国語に親しんでもらえるよう、笑顔で楽しく、そして明るく私らしく歌っています。
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