5月6日(日)夜9時より、テレビ朝日系で放送される「ドラマスペシャル 復讐捜査~警察犬と刑事の殺人追跡行~」に、キャリア刑事・花村沙織役で出演する本仮屋ユイカにインタビューを敢行。
本作に出演が決まった感想や、萩原聖人や警察犬を演じたバブなど“共演者”とのエピソードなどを語ってもらった。
――台本を読んだときの感想は?
すごく面白かったです。あっという間に読み切りました。2時間ドラマって、事件が起こってから紆余(うよ)曲折するなど、時系列のつじつま合わせが自分の中で一度読んだだけでは上手く出来なかったりすることもあるんです。
このドラマは「なるほど、そういうことだったのか~」という爽快感と、「ああ、いい映画見たな」という充実感がありました。
「えっ、花村沙織役をやっていいんですか!?」ってマネジャーにすぐ電話しました。
――現場に入る前からワクワク感があったんですね。
はい、ありました。警察官の役を演じることは、すごく好きなんです。中でも赤バッジ(捜査一課であることの証)や、“キャリア”ってことに対して「いつかは自分もやってみたい!」という憧れがずっとあったんです。
それが、30歳にして「ついに来たな!(笑)」って、うれしかったです。
――肩書きが付くのがうれしかったですか?
うれしかったですね! 所轄でしかもヒラの警察官役をやっていたときは、「また赤バッジのヤツらにやられた!」と出し抜かれた気になってしまったり、キャリアの人に対して苦い思いをしてしまったり、そういうセリフを言ったり演じたりしていたので、どうしてもそういうイメージがありました。
そちら側に自分が立てるということが、また1つ(演技の)幅が広がるという意味でのうれしさと、警察官じゃないのに出世したかのような疑似体験ができたうれしさと、2つのうれしさがありました。
警察官ってどうやって自分たちがホシ(犯人)を挙げるか、他のチームに先を越される前に自分たちのチームがホシを挙げたいという思いがあると思うので、同じ組織にいながらも縄張り争いというか、ライバル視しているところがあると思うんです。
それはキャリアになればなるほど、葛藤や嫉妬、羨望などが強くなるんでしょうね。
――花村の見どころは、キャリアだけではなく、刑事の三田園(萩原聖人)に恋をしてしまうという難しい役柄ですが。
それを聞いたとき「え!?」って言っちゃいました(笑)。
――演じてみて難しかった点はありましたか?
彼女は、警察官である以上、犯人を逮捕するという目的を、大元として持っているんですけど、彼女の生きているベースでの目的ってなんだろうって考えながら演じていました。
それはたぶん“愛されたい願望”が強い人なのかなって。
それを軸にすると、愛されたいから優秀でいたいし、愛されたいから三田園に対して自分が優秀であることを証明したい。
そして、そういうふうに張り合っている中で、私は、「優秀な人に愛されたい」という目的にいったのだと、自分の中でそのような道理を付けて整理をつけました。
(花村は)この男だらけでちょっと重たい題材の中で箸休め的な「あ~花村さん出てきた」って見ている人が緩むようなキャラクターになるんじゃないかなと思ったので、張り切って演じました
――逆に撮影中プレッシャーになるようなことはありましたか?
短い撮影期間で役のことや、自分が悩んでいることを話せる現場もあれば、話せない現場もありまして。
そんな中で今回の現場は、私としてはすごく過ごしやすかったです。
「このシーン、私この動きやりにくくないですか?」といった擦り合わせや、「うーん」って煮詰まっているとき、(萩原さんが)「いや、大丈夫だよー」って、別に具体的なアドバイスをくれるわけでもなく、私自身が解決するのを見守ってくれている感じ。
でも、「俺ができること何でもするよ!」って、その懐が大きいところにすごく救われました。だから、不安はなかったです。
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