謎の男・宇海直哉(岩田剛典)が、破産寸前の老舗ホテル「グランデ・インヴルサ」を立て直すさまを描く、ドラマ「崖っぷちホテル!」(毎週日夜10:30-11:25、日本テレビ系)。
福井雄太プロデューサーに、“くせ者”な登場人物の今後の変化や、ドラマの見どころについて聞いた。
――第2話の終わりでは、宇海が佐那らスタッフからあまり良い印象を受けているイメージではないのですが、これからの2人の人間関係の変化について教えてください。
宇海は第2話で降格人事や、ケーキフェアなどをやりました。佐那は、宇海が桜の花吹雪を見たり、ピエールという人物が本当にやる気を持っている姿を見て、「あっ、こういうことをしようとしていたんだ」ということを佐那が第2話の終わりで分かったかと思います。
まず第1話では、佐那は「一緒に働いてください」と勢いで言ったんですね。第2話はもう、何者か分からないけれども信じてみようと言いますか、あの瞬間、佐那は自分の思いを信じました。
めちゃくちゃなことをやられたんですが、結果としては良くなったので、「あっ、この人は信じていい人なんだ。何かいろんなことを言うかもしれないけれど、この人を信じてもいいんだ」と思ったんだと思います。
それで、降格人事が実はまた良い方に進んでいるときに、「ああ、この人、自分の常識という枠組みでは測れない目で何かを見ているのかもしれない」と思ったのではないでしょうか。
一方、ただ楽しんでいるように見えるような、「この人、何者なんだろう?」という人物になっていると思うんですが、僕は佐那という人物に対しては、すごく信頼している人ではあるように感じています。
だんだん視聴者が見ている中で、佐那が宇海をどう捉えているのか、宇海が佐那をどう捉えているのか、みんなが宇海をどう捉えているのかということに対しては、だんだん明かしていくようにしていっていますね。
このドラマは人々が変わっていくお話なので、いろんなことが変わっていくと、その人の見え方というのは変わるじゃないですか。それはすごく丁寧に描いていきたいなと思っています。
なので、この“宇海”という妖精のように現れた謎の男のハチャメチャな行動は、だんだん信頼たるものになっていくお話になっていくのではないかなと思います。
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