――今後のキーパーソンについて教えてください。
キーパーソンは全員です(笑)。このドラマを作っていてとても面白いところは、だんだんレギュラーのホテルメンバーがキャラクターの生き物みたいになってきていると思っています。
第2話を見て、第3話を見ていくと、「これ、ゲストものなのね」と感じるかと思うんですけれど、全然そんなことはなくなっていきます。どんどんこの人たちの物語が、人間関係や心根を通して、世の中に何か伝えるべきことを伝えていくみたいな物語になると思います。
なので、「ゲスト話が10本続くのね」と思ったら、そこはちゃんと裏切っていく展開になっていくので、そういう意味で、全員がキーパーソンです。
作っていても、(出演者が)勝手にしゃべりだすんですよね(笑)。このシーンを作っていて、「次どんなシーンが見たいのかな」と思ったときに、構成を自分の中でも立てるのですが、へんてこな構成が崩れていくんですよ。
面白いものがあってやっているんですが、本当にみんな自己主張もすごいキャラがそろっているので、すごい顔を見たくなります。一番見たいその瞬間に、見たい人が見られるシーンを作っていくだけで1時間たっているので、とても目が離せなくなると思います。
――強いて言うならば、第3話のキーパーソンはどなたでしょうか?
川栄李奈さんが出てくるので、キーパーソンはやっぱり彼女じゃないですか。このシチュエーションコメディーにおいて、僕は13人目に彼女が新しい人物として入ってくるということは、とても意味があるものになってくると思うので、いろんなことをかき混ぜてほしいなと思います。
宇海も第1話で「このホテルに思い入れがありまして」と言っていたじゃないですか。もちろん、他の11人たちは働いていた人たちなので、このホテルの人間たちを知っている人なんですよね。お互いがお互いを知っている人なんです。
でも、川栄さんが演じる人物はお客さんとして新しく入ってくる、ホテルをあまり知らない人なんです。「知らない人から見たときの、このホテルの動かし方って何だろう?」と思って見てほしい、キーパーソンになっていくと思います。
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