足立梨花が主演を務める、奥田英朗の同名小説が原作の「連続ドラマJ『噂の女』」(毎週土曜夜9:00-9:54、BSジャパン)が放送中。
足立は、高校時代は地味だったが、ある時を境にセクシーな女性に変貌し、男たちを手玉に取りのし上がっていく、黒いうわさの絶えない謎の女・美幸を熱演している。
今回、足立に役どころや自身にまつわる“うわさ”などについて聞いた。
――ゴールデンタイム帯での連続ドラマ初主演ですが、感想を教えてください。
不安で重圧もありますが、あまり主役を意識していないです。プレッシャーを自分自身に掛け過ぎないようにと思っています。
また、本作はゲストが美幸のうわさをしているというのが、物語のメインになっています。せりふの分量的にもゲストの方が多いので、台本を見るとちょっとホッとします(笑)。
――悪女役はいかがですか?
私がセクシーな女性を演じるということで、びっくりされている方もいれば、「こういう役を待ってました」と言ってくださる方もいてありがたいです。たくさんの反響に負けないように頑張らないといけないなと思います。
ずっと悪女役とか嫌な役を演じてみたかったので、今回お話をいただけてとてもうれしいです。
――本作は、美幸のうわさをしている人々という第三者の視点で描かれているので、先の展開や、美幸の本性がつかめないですね。
分からないですよね~。まだ最後まで台本が完成していなくて、私も分からないんです(笑)。8話(全10話)までは原作通りと聞いているのですが、原作自体も美幸のことを深掘りしているわけではなく、あくまで「周りにうわさされる美幸像」でしかないので、悩みながら演じています。
――台本や原作を読んでも分からない「美幸像」は、足立さんの中で想像して作り上げているんですか?
作り上げています。どういう人物かは、原作を読んでも台本を読んでも分からないし、読む人によっても美幸の捉え方が違うと思うんです。
なので、「昔はあんなに目立たない子だったのに、なんで短大を出て明るくなったんだろう? なぜ男をだますようになったんだろう?」と、美幸の生い立ちを自分で考えています。それを監督と擦り合わせて、美幸像を作り上げています。
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