『役者としての引き出しが増やせた』松坂桃李が「孤狼の血」で得た刺激と自信

2018/05/12 06:30 配信

映画

直木賞候補にもなった柚月裕子のベストセラー小説を実写化した映画「孤狼の血」が5月12日(土)に公開される。ベテラン刑事の大上章吾(役所広司)の相棒となる新米刑事・日岡秀一を演じた松坂桃李は、この作品にあらがえぬほどの魅力をいくつも感じたそう。

5月12日(土)公開の映画「孤狼の血」に出演する松坂桃李撮影=玉井美世子


「まずはヤクザもので刑事ものでもある点にひかれました。これまで両者が絡み合う物語をやってみたことがなかったので、出たいという気持ちが強く湧き上がったんです。それに、また白石和彌監督の現場を味わえるのも大きかったです」

監督の白石和彌とは映画「彼女がその名を知らない鳥たち」(2017年)に続いてのタッグとなるが、同作での体験が忘れられなかったという。

「翌日に撮影するシーンの段取りを全て把握していても、当日にはガラッと変わってしまうことがある。現場に出るまでは何も分からない“サプライズ監督”と呼んだ方がいいのかな(笑)。でも、それによって緊張と興奮が7対3で同居した感じになって、アドレナリンが出てくるんです。今回も役所さんと僕がかなり言い合う重要なシーンで、いきなり『今からワンカットでいきますんで』と言うんです。本来はワンカット撮影ではないシーンだったんですけどね(笑)。驚くけど、それを上回る緊張が生まれて、結果的にいいシーンになるのはさすがだなと思いました」

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