そんな生田が「友罪」で演じるのは、過去と葛藤しながら生きる元週刊誌ジャーナリスト・益田。
町工場で同僚として出会った鈴木と友情を育むも、彼への疑心をぬぐい切れず、また自分の過去にもとらわれもがく男の姿を見事なバランスで表現している。
すでに映画を見た関係者からは、本作で俳優として着実にレベルアップしたと評判を呼んでいる。
また、生田と本作でW主演を務め、社会を揺るがせた“元少年A”こと鈴木を演じているのが、瑛太(35歳)。
日本アカデミー賞やブルーリボン賞など名誉あるアワードで受賞歴を持ち、若手屈指の演技派俳優としておなじみ。
近年は人気俳優たちとの共演でさまざまな役柄に挑戦し、「64-ロクヨンー前編/後編」では佐藤浩市演じる県警広報官とぶつかり合う記者クラブのキャップを、「ミックス。」(2017年)では新垣結衣演じるOLと卓球でペアを組む挫折した元プロボクサーを演じ、度々話題に。
本作では、つかみどころのない元少年Aとして、常に不穏な空気をまといながら、周囲の人間に大きな影響を与えていく複雑なキャラクターを体現。
メガホンを取った瀬々監督にも「自分が俳優だったら受けない」と言わしめた難役を演じ切り、瑛太自身にとっても映画界にとっても歴史に残る作品となっている。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)