松岡:「そういう甘えの根源に至るグループなら失くしたほうがいい」と言いました。そういうつまらないオブラートに包んだ記憶があります。解散といえばいいのでしょうけど、言えなかった自分がいたのは事実です。そして辞表を出した彼に僕は怒りました。もし彼が僕の立場だったら、彼は僕が出した辞表を会社にだせるのかと。それはズルイと言いました。
城島:本来泣き言を言わないタイプなんです。あいつは。TOKIOの中でも屋台骨と言いますか、何かあればメンバー全員「山口くん、山口くん」って、頼りにしてきた。23年以上、長瀬が小学生のころから、そんな感じでした。なのであの会見であんな甘えたことを言った彼を見て、さすがに信じられない気持ちでした。露呈してしまった山口達也という人間としての弱さ。私もリーダーとして一緒に長いこといますけど、そういった部分は見たことがなかったので。10代のころは喧嘩などありましたけど、大人になってそういう部分を見てびっくりしました。
でもTOKIOの中で何かあった時って逆にメンバーは励みでもあったので、そこで5人は家族以上友人以上という関係できましたが、そこで一瞬助けを求める心の声が思わず出ちゃったのかなと。そこまで追い込まれていたのかなと。そこまで悩ませたのかなと。でもそれは自分の甘さなので罪とは関係ありません。あいつの人としての弱さです。自分の中ではこうなったからには自分から辞めると言わなければいけない。自分の中では責任感は一番強いやつなので本当は思っていたはずです。それが辞表という形で持ってきたのだと思います。今この会見を奴は見ていると思いますが、そうだと信じていたいですし、信じています。