「半分、青い。」松雪泰子、『ずっと“お母さん”でいる気分です』

出産シーンについて

──第1週の出産のシーンが印象的でした。赤ちゃんも生まれたばかりの新生児が登場していましたが、撮影は大変だったのではないですか？

そうですね。ミルクの時間を考えながら撮影するなどの配慮はありましたが、むしろ、あんなに小さい子がスタジオに来てくれて、「ごめんね」っていう気持ちでした。かわいくて仕方がないし、赤ちゃんの実際のママも(松雪のファンで)感動して泣かれていて、ハグをしました。ママが泣いちゃうと、私も泣いちゃう…(笑)。すてきなご縁ですよね。

滝藤さんがいないと、晴さんできません！

──夫・宇太郎役の滝藤賢一さんは、「松雪さんがいないシーンは不安です」と仰っていましたが…。

そんなことを(笑)。私の方こそ、滝藤さんがいらっしゃらないと晴さんできないです。滝藤さんがいらっしゃると楽しいですし、私がどんな球を投げても、すばらしい角度で返してくださります。どちらかと言うと、私が滝藤さんに甘えていると思いますね。

晴さんって、感情がもろくて、すぐに泣いちゃう人なんです。晴さんが崩れそうになると、滝藤さんを通した宇太郎さんが、必ず笑顔でいてくれる。滝藤さんご自身もいつも笑顔ですし、救われています。

──滝藤さんとの印象的なシーンを教えてください。

つくし食堂の売り上げが下がってきて、グラフを描くシーンです。シリアスな雰囲気だった晴さんを宇太郎さんが笑わせる場面なんですけど、撮影中、私が頑に笑わなくて(笑)。そうしたら、滝藤さんが「絶対に晴さんを笑わせてやる！」とものすごくアプローチをしてきてくださったので、最終的には心から笑っちゃいました。晴さんより宇太郎さんの方が、その状況に笑っていましたしね。