米津玄師初のドラマ主題歌でドラマソング賞に輝く!「皆さんの熱意に連れてきてもらえた」

2018/05/06 07:00 配信

ドラマ

米津玄師がドラマアカデミー賞・ドラマソング賞を獲得!

2018年冬クールに放送されたドラマを対象に開催した「週刊ザテレビジョン 第96回ドラマアカデミー賞」で、「アンナチュラル」(TBS系)の主題歌「Lemon」を歌った米津玄師が最優秀ドラマソング賞を受賞した。

若者から大きな支持を集める米津だが、ドラマ主題歌としての起用は今回が初。登場人物の心情を歌ったような歌詞は、作中で流れるタイミングも相まって、「もはや条件反射的に、この曲を聴いただけで涙が出てくる」と視聴者の共感を呼んだ。

そんな米津は受賞コメントで、曲に込めた思いを明かしてくれた。

ーー読者・TV記者・審査員、全ての投票により、「アンナチュラル」の主題歌「Lemon」が、最優秀ドラマソング賞に選出されました。受賞のお気持ちをお聞かせください。

ひとえに「アンナチュラル」という素晴らしいドラマがあったおかげです。制作陣、キャストの皆さんの熱意に連れてきてもらえた感覚でいます。いまだに少し不思議な感じがします。

ーーご自身初のドラマ主題歌でしたが、審査員からは、「ドラマのストーリーと見事にマッチしており、思わず涙がこぼれてしまった」という感想もありました。ドラマと、ラストに流れる歌のコラボレーションを見て、感じられたことをお聞かせください。

テレビドラマの主題歌を担当させていただくのは初めての経験だったので、勝手が分からず苦心するところもあったのですが、毎度「ここしかない」としか思えないようなタイミングで流してもらえて、それにより曲がいっそう美しいものになったことには感動しました。

ーードラマの脚本を読まれてから今回の楽曲を作られたとお聞きしました。「恋人を亡くした中堂(井浦新)の悲しみの心が描かれていたのでは」という意見もありましたが、いかがでしょうか。

中堂の心境を表現しよう、という意識はありませんでした。ドラマのストーリーに寄り添いすぎるのも良くないと思ったので、個人的な体験や記憶を元に書くことを意識しました。結果的に中堂とリンクする部分が大きかったのは、死や別れは普遍的なものだからだと思います。

ーー今回、作詞をされた際、こだわった単語やフレーズなどがありましたら、お聞かせください。

「胸に残り離れない苦いレモンの匂い」という一節は、特に思考を巡らさずになんとなく出てきた言葉でした。しかし、今思うとこの一節が「Lemon」においてもっとも大切なものだったと思います。

ーー最後に、視聴者・読者の方々へ、メッセージをお願いいたします。

個人的な記憶が、「アンナチュラル」という素晴らしいドラマによって自分の想像を超えるほどたくさんの人たちに届くものになりました。ドラマとともに、末長く愛されるものになって欲しいと思っています。