5月25日(金)に公開される映画「ゲティ家の身代金」公開記念トークイベントが7日に東京・飯田橋で行われ、映画評論家・町山智浩が登場した。
同作品は、1973年に実際にローマで起きた誘拐事件を描くミステリー。リドリー・スコットがメガホンを取り、主演を務めるミシェル・ウィリアムズが息子を誘拐される母親を演じる。
映画は完成間近にケビン・スペイシーの降板騒動があり、急きょ代役にクリストファー・プラマーを起用し再撮影。
撮り直したシーンだけで10億円が掛かっているそうで、町山はスコット監督にケヴィン・スペイシーについて尋ねた際「ぶっ殺したいよ!って言ってましたね(笑)」と冗談交じりに語る。
さらに監督について「Fワードをやたらというおじいさん、巨匠という感じじゃないですね」と印象をコメント。
続けて「スペイシー版は冷酷非情の金持ち、まったく感情移入できない『ハウス・オブ・カード』のようなキャラクター。プラマーはそこに人情を入れてきたような感じがすると監督は言っていましたね。
ゲティについてまったく調べず、スペイシー版のフィルムも見なかったけれど、ベテランだからこれができちゃう」とアカデミー賞演技部門でのノミネート最高齢記録を続けるベテラン俳優を高く評価していた。
他にも、ギャラが1億円を超えているマーク・ウォールバーグについて「演技派じゃないですからねえ、この映画でも腕立て伏せしてますからね(笑)」と“町山節”を効かせていた。
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