逆輸入俳優・矢野浩二「あらためて刑事ドラマの難しさを痛感しました」

2018/05/10 07:00 配信

ドラマ インタビュー

日本に戻ってきて良かった


【写真を見る】中国で最も有名な日本人である矢野が「日本に戻ってきて良かった」と語る理由は!?撮影=阿部岳人


――ことしは「相棒season16」(2017~18年、テレビ朝日系)でも、通訳捜査官という役でゲスト出演されました。

水谷豊さん演じる右京警部と共に捜査に加わる捜査官を演じさせていただきました。中国人に中国語で話を聞いて、右京さんに日本語を伝えるという役回りで、中国の視聴者は、「こいつ、怪しい!」とすぐに分かったみたいです(笑)。

そういう役をやらせていただけて本当にありがたかったですね。中国語での感情移入の仕方なんかも評価していただけて、過去にいろんなものを背負っている人間の役はやりがいがあって、演じていて楽しかったです。

――長年活躍されてきた中国では、刑事ドラマにご出演されたことはありますか?

中国では、刑事ドラマはゴールデンタイムには放送していなくて、数は少ないですが深夜に放送されるんです。

ゴールデンタイムはホームドラマやトレンディードラマ、時代劇が主流で、中でも時代劇が一番人気です。なので、刑事役を日本人の僕が演じるというのは難しいですね。犯人役とかはあるかもしれませんが(笑)。

ですが、中国では日本の刑事ドラマも人気があるんです。「警視庁・捜査一課長」もそうですし、「相棒」シリーズも人気です。

――中国と日本で、撮影の仕方に違いはありますか?

強いて言えば、中国は臨機応変ですね。たまに脱線しても、そのまま続けて撮影していくので。どちらもいい部分があるので、その違いを楽しんでやらせていただいています。

ずっと中国で活動していると、中国式のお芝居しかできなくなってしまうので、日本に戻ってきて良かったと思っています。ありがたいことに、中国では多くの方々に僕の名前を知っていただけたのですが、少し甘えている自分がでてきていると感じました。今後はもっと視野を広げて、さまざまなお芝居を学んでいきたいです。

矢野は「もっと多くの方に『警視庁・捜査一課長』を見ていただきたい!」とアピール!撮影=阿部岳人


――では最後に、視聴者にメッセ―ジをお願いします。

武藤は出番こそ少ないですが、少ないからこそ1シーンごとに全力でぶつかっています。今シリーズもすごく安定した視聴率を獲得していますし、そんな作品に出演させていただき感謝しています。

それでも、もっと多くの方々に見ていただきたい! ドラマも後半戦に差し掛かりますので、一致団結して汗をかきながら事件に取り組む姿を見ていただいて、生きる上でのパワーにしていただけたらうれしいです!