さくら学院新体制始動!8年の歴史が生み出した“美しい涙”

2018/05/17 00:00 配信

アイドル

生徒会発表では涙と感動の“ドラマ”が


続いて、2018年度“生徒会”の体制は以下の通り。生徒たちのリーダー格である「生徒会長」に新谷ゆづみ(中3)。主にMCでグループを引っ張る「トーク委員長」に麻生真彩(中3)。生徒たちが“型にはまりすぎない”ようにする使命を与えられた新設の「はみだせ!委員長」に日髙麻鈴(中3)。後輩たちを指導する中心的な役割である「教育委員長」に吉田爽葉香(中2)。ダンスなどステージ上での表現力を向上させるための「パフォーマンス委員長」に藤平華乃(中2)。

2018年度生徒会の日髙麻鈴、藤平華乃、新谷ゆづみ、麻生真彩、吉田爽葉香(左から)


各役職は転入式の後半、「生徒総会」のコーナーでさくら学院“校長”を務める放送作家・倉本美津留から発表された。毎年度、生徒たちは転入式まで自分の役職を知らされておらず、それぞれがいろんなパターンを想定して挨拶の言葉を考え、この日に臨む。

会場がざわめいたのは、「はみだせ!委員長」の日髙麻鈴に続いて、「トーク委員長」として麻生真彩が指名された場面。というのも、過去さくら学院の生徒会長は中3で在校期間が一番長いメンバーから選ばれており、また、麻生が昨年度中2で唯一生徒会入りしていた(教育委員長)こともあって、“麻生生徒会長誕生”が有力視されていたからだ。

倉本校長が「トーク委員長、麻生真彩」と発表した直後、おそらく自身も生徒会長を予想していたであろう麻生は、ショックのあまり顔を下に向け、肩を震わせ涙をこぼしているように見えた。しかし挨拶の順番が回ってくると、笑顔でマイクを持ち「違いますよ、全然泣いてないです。汗、汗! 汗が目に入っちゃって」と気丈に振る舞い、「トークは大好きなんですけど、話をまとめたりするのが得意ではないと自分では思っているので、1年間で伸ばしたい。みんなの個性をしっかりと引き出せるように、ゆづ(新谷ゆづみ)と(日髙)麻鈴を支えられるように、頑張りたい」と力強く抱負を表明。さくら学院の中では年長とはいえ、まだ14歳。短い時間で自分の感情を整えたその姿には、父兄からこの日一番の大きな拍手が巻きおこった。なお、倉本校長からは「1年間トークを頑張ることで、卒業後の未来が見えてくるはず」との激励の言葉があった。

一方、8代目となる生徒会長には麻生、日髙と1年遅れの2016年度に転入、在校歴は2年の新谷ゆづみが任命された。さくら学院いちのしっかり者で、周りのことをよく見られると定評のある新谷は、3月に行われた2017年度の「卒業式」でも在校生代表として送辞を担当した実績をもつ。そういう面では、麻生、日髙よりも“生徒会長向き”のキャラクターであるといえるだろう。生徒会長就任後の“第一声”でも「2年前、中野サンプラザでさくら学院に転入してきたころの私は、何もできない“和歌山の田舎娘”でした」と振り返りつつ、「さくら学院に入っていろんな経験をさせてもらって、トークの面白さやダンスの楽しさなどたくさんのことを学べました。そんな成長(できること)の喜びを12人で分かち合いながら、2018年度成長していきたいと思います」と続け、緊張の面持ちながらも、大役を任された矜持を胸に堂々たる振る舞いを見せていた。