――永川は初登場シーンからしてインパクトがありました。
耳を食いちぎるシーンですね(笑)。あれは白石監督が現場で言い出したんです。監督が「ちょっと耳を食ってもらっていい?」と言ってきたから、最初は意味が分からなかったんですけど、そういうことかと。白石監督の現場は刺激があって面白いです。
――中村さんは演じる役によってガラリと雰囲気が変わるので、一体、中村倫也は何人いるんだと思ってしまうのですが、永川の狂気的な雰囲気がすごい迫力で怖かったです。
僕は根が平和な人間なので、永川を演じているときは着火していた感じでした。拳銃を腰にはさんだときは怖ったし、自分の中でもスリルがあったんですけど、おそらく永川も人に向けて銃の引き金を引いたのは初めてだったと思うので、その怖さを大事にしようと思いました。
――ヤクザとの癒着など悪いうわさの絶えないベテラン刑事の大上を役所広司さん、その相棒となる若手刑事・日岡を松坂桃李さんが演じられていますが、お二人と共演しての印象は?
役所さんとは一緒のシーンがそれほどなかったんですけど、役所さんとの絡みが多い桃李がうらやましかったです。恐らく桃李もこれを機にバカでかいものを受け取ったと思うので、これから松坂桃李が俳優としてどうなっていくのかが楽しみです。
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