全仏オープンは、4大大会では唯一クレーコートで行われる、初夏のパリの風物詩的存在。松岡は「映像ということで考えると(コートが)赤の部分。あとは音ですね。スライディングの滑る感覚とか。テレビを見るうえでは、全仏オープンが一番楽しい。音や滑る感覚が、選手の雰囲気や調子をすごく出してくるのでテレビ観戦でも十分に現地を感じることができます。だからこそ、僕が解説中継するときはそこに注目して伝えていきたいです」と大会の見どころを説明。
松岡自身も現役時代を含め現地に何度も足を運んでいるが、当時と変わったことを聞いてみると、「会場が思いっきり変わりました。すごく進化しています。各国が進化しているテニスコートを作っていますが、全仏には“おしゃれ感”があります。もっとも会場にいて楽しい雰囲気が全仏の良さです。全米オープンはどちらかというとコンサートのようなお祭り感があります。全仏期間中の2週間は、フランス人が自分たちのシーズンというか国技のように捉えているので、フランスの良さを感じられる時間だと思います」と話してくれた。
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