華道の一大流派である「月島流」本家の長女で、圧倒的な才能を持つ29歳の華道家。その群を抜く麗しいルックスもマスコミに注目され、特に和装の華やかさはファッション誌の巻頭を飾ることも。
容姿、キャリア、家柄、財力、才能に将来性――どこをとってもケチのつけようがない、“超・高嶺の花”なのだ。
しかし、華やかで強く見えても、本当の姿は人一倍、孤独で繊細な一人の女性。しかも、心から愛したハイスペックな婚約者から二股交際のすえ向こうから捨てられ、そのうわさで周囲に嘲笑されて、自身や才能までも喪失……。元来の孤独、繊細な性質が顔を出し、男性不信に陥っている。
初めての民放連続ドラマのレギュラー出演となる峯田が演じるのは、地味な家業を細々と営みながら、母子家庭の実母の病を十年来介護し続けてきた、優しく穏やかだが特に取りえのない39歳の男。
口下手で要領が悪いうえ、そうした生活に追われ、成人してから女性と交際したことがないのだが、とうとう母親を亡くし、「結婚して幸せになっておくれ」という彼女の遺言を実現しようと、ようやく決意。
介護しながら母親の話を聞き続けてきた「見守り力」「寄り添い力」が、傷ついたももの心を次第に癒し、やがてまさかの恋に落ちていく。
脚本を手掛けるのは、野島伸司。「101回目のプロポーズ」(1991年フジテレビ系)、「高校教師」(1993年TBS系)、「この世の果て」(1994年フジテレビ系)、「ストロベリー・オンザ・ショートケーキ」(2001年TBS系)、「薔薇のない花屋」(2008年フジテレビ系)、「プラトニック」(2014年NHK BSプレミアム)、「雨が降ると君は優しい」(2017年Hulu)など、多才な語り口から「純愛」を描いてきた彼がまた新たな、愛のあり方に向き合う。
野島は「今回は、ことさらセンセーションを煽(あお)ったりコメディーに走るわけじゃなく、ある意味“至極まっとうに”面白い物語を書こうと思っている」と意欲を語る。美女と野獣(?)の超・格差恋愛を軸に、2人に訪れる山ほどの試練を交えながら、怒濤の純愛エンターテインメントへと昇華する。
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