5月20日放送の「林先生が驚く 初耳学!」(TBS系)で、林修が川島隆太氏の「スマホは学力を破壊する」(集英社刊)という書籍について講義。スマホの使用時間と学力の関係性について考察した。
林は、仙台市の小中学生70000人を対象に調査したデータを披露。スマホの使用時間が長くなるにつれて、数学のテストの平均点が下がっていることがわかった。さらに、家庭で「勉強時間が30分未満の生徒」と「2時間以上勉強する生徒」を比較するグラフでは、一見「2時間以上勉強する生徒」の方が点が高いが、「勉強時間が30分未満」で一日のスマホの使用時間も1時間未満の生徒と、「2時間以上勉強した」がスマホの使用が4時間を超える生徒を比べると、「勉強時間が30分未満の生徒」のほうが平均点が高いことが判明。林は「便利で楽しいスマホを自分で一時間以内とコントロールできる生徒は、自己管理できるのでスマホを使っても成績が下がることはない」と分析した。
また、林は成績低下の理由として、勉強中にスマホを使う「ながらスマホ」があると説明。アメリカの大学生548名を対象にした実験では、スマホを「机に置く」「ポケットの中に入れる」「別の部屋に置く」というグループに分け記憶力検査をおこなったところ、別の部屋に置いたグループが得点が高く、机に置いたグループが最も点が低かった。この結果に林は「スマホが近くにあるだけで、注意力散漫になるのか…」と語り、研究を行った機関はこの結果を「脳からの資源流出」と警告していると明かした。
林は「人間の脳は集中しているものがあれば、その他の情報は自動的に抑制がかかるようになっている」とした上で「ながらスマホは脳の動きにそぐわないことを引き起こしてしまう」と解説。ゲストの小松菜奈は「机の上にスマホを置いて勉強している」と告白。ハライチの澤部佑らは「あぁ…。もう資源が流出してますね(笑)」と残念がった。
最後に林は「科学技術の自己展開と呼ばれるように、携帯電話もショルダーホン⇒ガラケー⇒スマホと便利な方向に自動的に進化していく。しかしスマホが悪いのではなく、スマホを使うのか? どう使うのか? すべて我々人間の決断の問題なんです」と力説した。
次回5月27日(日)の放送は「お金の教育」。「子どもにはお年玉でスマホゲームの課金をさせるべき!」と語る。
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