――今日で座長の大役を終えたわけですが、振り返ってみていかがですか?
鶏冠井:性格的に僕は周りを引っ張っていったり、「行くぞ!」っていう強いリーダーシップを出せるタイプではないんですよ。そんな中、こうして座長としてできたのは仲間の皆さんのおかげで、僕を座長にしてくれたというか、支えがあってのことだと思います。本当に皆さんから力をもらって最後までやり通すことができた公演だったと思います。
――信長を演じ切れましたか?
鶏冠井:どうでしょう(笑)。自分で自分の評価はできないんですけど、中途半端な状態で舞台には立っていないので、今自分ができる全ては出し切りました。信長としての時は自然に声も深くなって、お客さんを振り向かせられるような芝居を作れたんじゃないのかと思っています。
舞台は人が作り上げるもので、生モノじゃないですか。毎日100を出す気持ちで臨んでいて、それが常にできればとても素晴らしいことだし、時にそれが100以上になる日もあるんです。そういう時は充実というか、やり切れたなって思いますね。お客さんの反応から楽しんでもらえているのが伝わってくると嬉しいし、やっぱり舞台って楽しいなって実感します。今回の「信長の野望」の信長はすごく強い反面、すごく弱い信長でもあって、鶏冠井孝介としても新しい役への挑戦でした。それを演じられた今は、なかなか清々しい気分ですね。
――次回「-冬の陣-」も楽しみです。
鶏冠井:今全公演を成功できてほっとしてますが、次回はもっとすごい舞台になるように、皆さんの期待に応えられるような作品にしたいと思います。シリーズものみたいに、信長が天下を取るまで「3」「4」と続く作品にできたら嬉しいですね。そこでまた新しい自分を見せられるように頑張ります。
――明智がだいぶ不穏でしたが、信長は大丈夫ですか?
鶏冠井:そうですね。どうなるんでしょう? 明智め!(笑)。
鶏冠井孝介の主演作はこれで6作品目。彼の代表作と呼べる舞台になったのは間違いない。
【田中れいな・続編に出演決定! でんぱ組・えいたそ、妄キャリ・水城が目頭熱くなる八重を演じた舞台「信長の野望・大志」千秋楽!! へ続く。同記事は5月30日(水)朝7時配信予定】
取材・文:鈴木康道
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