山田杏奈、「幸色のワンルーム」実写化でドラマ初主演! 上杉柊平共演で“被害者”と“誘拐犯”のいびつな共同生活描く

2018/05/29 05:00 配信

ドラマ

「幸色のワンルーム」幸役の山田杏奈、お兄さん役の上杉柊平(写真右から)(C)はくり/SQUARE ENIX・ABC TV

「幸」役・山田杏奈コメント


――今回の話を初めて聞いたときはどう思われましたか?

マネジャーさんと一緒にご飯を食べているときに急に言われました(笑)。すごくびっくりしましたし、ドラマでの主演が初めてということもあって「私で良いのかな…」とも思ったんですけど、とてもうれしかったです。

――原作は話題の漫画作品「幸色のワンルーム」ですが、いかがですか?

元々、作品のことは知っていたので、タイトルを聞いて「あの作品なんだ!」と思いました。身近で起こってもおかしくないようなお話だと思います。

幸という、色々あって背負うものが多い女の子と、特殊な環境で生きてきたお兄さん…そういうある意味「普通とは違う」2人が築いていく人間関係を描いた物語で、新しいなと思いました。

いつも原作を現場に持っていきます。シーン撮影の前にそのシーンの部分を読んでから演技をするようにしているんです。表情も原作を見てそれを再現できるように意識してやっています。漫画なので、たまに「こんな顔出来るかな!?」というのもあるんですけど、“人間の限界”に挑戦して頑張っています(笑)。

――原作者のはくりさんとはお話ししましたか?

衣装合わせのときに初めてお会いしました。私はすごく緊張したんですけど、制服姿を見てもらったら「本当に、“幸”ですね」と言ってくださって、とてもうれしかったです。

お兄さん(上杉柊平)とのワンルームのシーンの撮影現場にも来てくださって、そのときに「本当に“幸とお兄さん”って感じですね」とおっしゃったんですね。それで「ああこれで良いんだ」とすごく安心しましたし、これからもっともっと勉強して“幸”を深めていこう、と思いました。

――視聴者の皆さんへメッセージ

お芝居で意識しているのは幸の二面性。表面のすごく明るいところと、闇を抱えた本心のところというのを意識して演じ分けているので、そこを見ていただけるとうれしいです。

作品としては、誘拐犯と被害者である2人の依存関係、それがどう変化していくのか、そして2人の建前と本音があって、それが時間とともに少しずつ変わっていく…そこが魅力的な作品だと思うので、そういった部分を楽しんでいただけたらと思います。

「お兄さん」役・上杉柊平コメント


――今回の話を初めて聞いたときはどう思われましたか?

素直にうれしかったです。それが一番大きかったです。原作を読んで、幸とお兄さんがメインの2人で、その1人が自分だということ、僕がそういうふうに関わらせていただけること、誰かと一対一で演じられること、たくさん芝居をさせてもらえること…そういうことを考えてすごくワクワクしました。

――原作は話題の漫画作品「幸色のワンルーム」ですが、いかがですか?

原作者の方の思い、原作のファンの方々の強い思いがあって、それがあったからこそ実写化という話が出て、そして僕たちが演じさせていただく。原作について、そういった方々が良いと思ったところ、好きだと思ったところ、それを実写という形にすることが僕たちの仕事だと思っているんですね。

だからそういう方々の想いを裏切りたくないというのが、大前提にあります。

――原作の「お兄さん」に近づくためにご自身の髪を銀髪にされましたが、どうですか?

僕、今26歳で、人生で初めて髪を染めたんですが、本当に痛かったんですよ。今は街で金髪の方を見ると尊敬します。

初日は5時間かかってブリーチを3回して、それでも綺麗な銀色にならなくて、そのあと2回ブリーチして染髪しています。ウィッグにするという案もいただいたのですが、やはり自分の髪を染める方が馴染みますよね。

見てくださる方が画面を見ていて一瞬でもウィッグに気をとられるようであってはいけないと思いますし、そういった可能性があるのなら、自分の髪でやらせていただいた方がいいと思いました。

しかも僕くせ毛なので、毎朝メークさんにストレートに伸ばしてもらってるんですよね。銀髪も、ストレートも、自分ではかなり新鮮です。染めてからは、毎朝起きて鏡を見るたびに「誰だ!」と思ってびっくりしてるんですけど(笑)、最近ようやく見慣れてきたかな。

――視聴者の皆さんへメッセージ

見どころは幸とお兄さんの関係そのものです。シーンが進むごとにその関係が変わっていく。家族だったり恋人だったりではない、年齢の上下も関係ない、そんな中で人と人との関係が動いていく様は、僕自身、興味深いと思っています。

「誘拐犯」と「誘拐された女の子」という、繊細で危なっかしい綱渡りのような、ちょっとしたことですぐ壊れてしまうような関係の中で暮らす二人…そういうものって、アクションものよりも個人的にはずっとずっとスリルがあると思っているので、僕も演じながらいつもドキドキしています。そういうところに注目して見ていただければと思います。

企画プロデューサー・飯田新氏(ABCテレビ)コメント


心情表現がとても難しい物語。原作を読んだときに感じた、最初の印象でした。幸とお兄さんを演じていただく山田杏奈さん、上杉柊平さんの二人が、ビジュアルを含めていかに原作の世界観を表現できるか。

それがこのドラマの鍵を握っていると思いますし、そこには徹底的にこだわりました。撮影初日、カメラの前に現れた二人は、まぎれもなく「幸とお兄さん」でした。幸せにはいろんな形がある。「幸色のワンルーム」は、そんな普遍的なテーマを「誘拐犯と被害者」という関係の二人を通して描いています。

恋人でもなければ友達でも、ましてや家族でもない。しかし二人はお互いに本音を隠し、共同生活を送りながら、自分にとっての幸せとは何かを探し続けます。そんな幸とお兄さんの旅を、ドラマを見て一緒に感じていただけたらうれしく思います。