おぎやはぎ小木、横アリは「通過点だよね」＜マジ歌in横アリSPインタビュー＞

「マジ歌ライブ2018 in 横浜アリーナ～今夜一発いくかい？～」が、5月31日(木)に神奈川・横浜アリーナで開催される。

同公演は、テレビ東京で放送されている人気バラエティー番組「ゴッドタン」の企画「マジ歌選手権」のライブ版。2009年に東京・日本青年館からスタートし、パワーアップを続けながら昨年は日本武道館、今年は横浜アリーナと、年を追うごとに盛り上がりを見せている。

今回、横アリ公演を控えたMC＆“マジ歌シンガー”たちにインタビューを敢行。おぎやはぎ・小木博明がまさに“小木節”でライブの展望を語ってくれた。

――今回は横浜アリーナというまたも大きな舞台に立ちますが、本番を控えてお気持ちはいかがですか？

俺まずね、横アリに行ったことが無いんですよ。だから…武道館よりは大きいの？　よく武道館、横アリ、さいたまスーパーアリーナ、東京ドーム？　とかなんでしょ？　アーティストの段階の踏み方というか。まぁ…なんだろうねえ、緊張みたいなの無いしなぁ。通過点だよね、今みたいの聞いてると。

ーーおぉ～。

あ、そういう反応なの？　だって、そうなってるんでしょ、日本青年館から始まってねえ。あそこって、本当にミュージシャンのスタート地点的な所なんでしょ。そこから初めて…じゃああと2回くらいあるんだね。

――キャパ大きい所だと、代々木第一体育館とかもありますよ。

あそこはどれくらいなの？　ドームの手前くらい？　こじはる(小嶋陽菜)のを見たんですよ、卒業ライブか何かを、代々木第一体育館で。すっごい大きいなって思ったんですよね。あそこにいずれ立ちたいなって、あの時はやっぱり思ったな～。

――(笑)。

じゃあまだまだあるかもってことか、ドームまで。本当は今ドームでいいんですけどね。全然ドームでいけますよ。

――小木さんとしては横アリはゴールではないと。

うん。そういう風に受け取りましたよ。今度は横アリでやりますって聞いた時に、そういうことかと。どこでやるかとか、スタッフとは全く言葉を交わしたことはないんですよ。でもいらないじゃないですか。横アリでやるってことが答えだから。まだまだこれからも大きい所でやるんだろうなって。

――横アリまで熱を帯び続けるマジ歌の人気の理由を、小木さんはどう思われていますか？

ええ、なんだろう、普通にくだらないからじゃないですか(笑)。笑っちゃうでしょ。そういうくだらないことって、今少ないですもんね。好きになってくれた人は、ずーっと今も変わらずに見てくれていると思うんですよ。この番組に限っては、「昔見てた」って言い方されないんですもんね。「まだやってるんだ、前は見てたんだけどね～」って、他の番組とかは聞くの。でも「ゴッドタン」でそういうことって無いよね。前から見てる人は今も見てるんだもん。30分で細々やってるのがいいんでしょうね。見つけた感というか、ラッキーというか、見逃したくないという気持ちになるのかな。深夜というのもあるでしょうし。

――お気に入りのマジ歌シンガーはいますか？

ハライチ、好きですよね(笑)。岩井(勇気)が面白いからねぇ。腐ってる姿が…。あいつの腐りが本当に好きで。誰にも負けないですもんね。

――ゴールデンSP(2017年8月放送)で披露された「OWA LIAR」では、おぎやはぎに殺されるとも言ってましたが(笑)。

うん、気付いてるんだなぁって。岩井には、言われて気付かされることがあるんですよね。言われてバレたとかじゃなくて、「あ、そうなの？」って思ってから…俺ってそういう人間なんだって、しばらく経ってから気づくんですよ。あいつはすごいですよ。だから、好きなんですよね。

それと、大地(洋輔)くんのラップも好きですよ。やっぱねぇ、ライブなんて、ああいうのが一番盛り上がるんですよ。

――見る側としても楽しみな部分もあるんですね。

楽しい。あのね、MC席にいるでしょ。けど進行役と矢作がいるでしょ。その隣の俺なんて何もやってないから、緊張感もないわけ。本当にリラックスした状態で、客席をぼーっと見てられるの。それが結構楽しくて。ああいうシーンで、前回の武道館とかもそうだけど、お客さんがノリノリに乗ってるような、ずっと笑ってる姿って普段見ないですよ。お笑いなんてちっちゃい所でやるから、新鮮でね。それを楽しんでますよ。舞台のシンガーと、お客さんの雰囲気を客観的に見てるんですよ。あれは楽しいですね。

――それはマジ歌独特の空気感というか。

そうそう。ずっと舞台にいるからさ、お客さんの表情もしっかり見れちゃうんですよね。俺なんて本当に役目がないからさ、ずーっと見てられるの。

――ということは、アリーナ席のお客さんは小木さんに見られていると(笑)。

うん見られてますよ。あの子かわいいなとか、あそこカップルかー？　とか。ここは家族で来ていて、すごいな、子供も来るんだとか。「ゴッドタン」の視聴者はハゲも多いしねぇ。この人はどういう人生を送ってるんだろうなとか(笑)。人間観察。なんでこの時間に来れるんだろう？　とか思いながら。プロファイリング的な。

――新たな視点でした(笑)。

ねー。出る側だったらそこまで余裕ないでしょ。出てんのに、役目がないって、あんまり無いじゃないですか。なかなか無いですよ、あんなに盛り上がってるお客さんの顔見てるって。