――先ほどお話に出てきました、“ディスカッション”について具体的に教えてください。
例えば、八丁とゴロが戦うシーンがあって、ヒフミンが叫んで止めるんですけど、やっとそのシーンで初めて声を出すんです。何を叫ぶかということをディスカッションしましたね。
僕は、監督が想像している以上の演技をしないといけないと常に思っています。みなさんそれぞれ「ここは拳銃いらないでしょ」とか「ここは殴った方がいい」とか、台本に書かれていないことを考えて、意見を出しているんです。そういう後ろ姿を見て、僕もそうしようと。
――声を出せるようになったりと、今後はヒフミンの成長も見れるんでしょうか?
前向きになっていったり、人とコミットするということを学んでいきますね。ヒフミンの成長が、後半の見どころの一つです。きっとヒフミンの成長と一緒に、僕の芝居も変わっていっていると思います。現場でトライすることは、正直怖いことなんですよね…。
「よーい、スタート」でカメラが回って、自分のアイデアを出したり、行動することってなかなか怖くて。でも、後半になると現場にも慣れてきて、だんだん意見を出すことが(自分の中で)面白くなってきているのかなって思います。
――そういう意味では、挑戦の現場という感じでしょうか?
常に学ぶことは多いですけど、いつも新しい発見があって楽しいです。せりふを伝えることが大事なんじゃなくて、意思を伝えることが俳優としては一番大事なのかもしれないとも気付きました。
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