——上杉さんと瀬戸さんは、どんな風に演じるか、イメージはできていますか?
上杉:まだまだですね。この4人で稽古をしながら、固まっていけばいいなと思っています。そもそも僕は舞台が初めてなので、舞台での見せ方や伝え方を、3人から吸収したいです。
瀬戸:僕は、自分がこの作品や役に対して感じたことが、草太が思っていることとリンクすればいいなと思います。みんなに聞きたいんですけど、草太を演じるときに、何を大事にしたらいいですか?
市川:ピュアさだと思う。
瀬戸:ここ(入江甚儀を見ながら)よりもピュア?
入江:バカにしてるのか(笑)!
瀬戸:大地もピュアさが売りだから。
入江:そういう意味では、全員ピュアでしょ。大地は恋愛に対して、月兄は笑いに対して、空は夢に対してピュア。草太も何に対してピュアなのかをしっかり決めれば、キャラクターがくっきりとするんじゃない?
市川:草太が大事にしているものは家族だよ。
瀬戸:いいことを聞きました。
上杉:そういえば、前回は4人でご飯に行きました?
市川:行った行った。
入江:銭湯に行って、湯船でセリフの練習をしたこともあった。
瀬戸:今回もセリフの練習相手になってくれます?
市川:もちろん。
入江:こっちもだいぶ忘れちゃったから、ありがたい。
上杉:2人はすぐに思い出すよ。問題は俺と利樹(笑)。
市川:セリフはさておき、前回の“動き”を忘れて、4人で新しい“にじあと”を作っていきたいね。
上杉:俺も、前回舞台を見させていただいたけど、あの空は完全に忘れようと思ってます。
瀬戸:僕は、(前回草太役の山本涼介)山本くんが演じた草太が気になるけど…
市川:見る人たちはどうしても比べると思うけど、やる側は何も気にしなくていいと思うよ。
——戦争を背景にした作品ではあるので、難しく考えてしまう方もいるかも。この場で伝えたいメッセージはありますか?
上杉:僕個人としては、お客さんが戦争について考えるきっかけになったらいいなと思っています。でも、戦争は大事なテーマですが、それを全面に押し出したストーリーではないので、気軽に来てもらえたら本当に嬉しいです。
入江:戦争がなぜ起きるのか、誰が悪いのか、戦場がどうなのか、という話ではなくて、四兄弟の幸せな日常が、なぜ奪われてしまったのか? という問いの答えとして戦争があるお話です。だから、この作品では4人の日常を大事に演じることで、見ていただく方に「この4人がバラバラになるのは嫌だな」と感じてもらえたらなと思っています。
市川:公演は夏休み中ですしね。終戦記念日も近いですし、戦争を知るきっかけのひとつとして、気軽に見に来てください。
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