是枝裕和監督の最新作「万引き家族」(6月8日公開)が第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、最高賞パルムドールに輝いてから2週間。同作に出演する11歳の俳優・城桧吏(じょう・かいり)が注目を浴びている。
城は2006年9月6日生まれ、東京都出身の小学6年生。7歳の時にスカウトされ芸能界入りし、映画やドラマに出演するなど俳優としての活動のほか、男子小学生ユニット・スタメンKiDSのメンバーとしても活動する。
「万引き家族」ではリリー・フランキー演じる父、安藤サクラ演じる母とともに暮らす息子・祥太を演じている。万引きで生計を立てる一家で育つ、という難しい役柄を、無邪気な笑顔から大人びたまなざしまで表情豊かに演じきった。その爽やかで整ったルックスとみずみずしい演技が注目され、カンヌでの公式上映直後から映画関係者の間でも評判となっていた。
日本人監督の作品としては21年ぶりのパルムドール受賞という快挙の報とともに、城の知名度も一気にアップ。映画祭でレッドカーペットを歩く姿は民放だけでなくNHKニュースでも伝えられ、日本でも「堂々としている」「将来が楽しみ」と大きな話題になった。
そんな城は、もう一人の子役・佐々木みゆとともにオーディションを突破して「万引き家族」に参加。是枝作品の通例通り、自然体の演技を引き出すため台本なしでの演技だったが、是枝監督が「オーディションで出会ったふたりの子どもたちが本当に素晴らしく、毎日ワクワクしながら撮影に臨んでいます」と絶賛する演技を見せた。
そんな城の魅力について、「万引き家族」をはじめ是枝作品を5作連続でプロデュースしているフジテレビ・松崎薫プロデューサーは「是枝監督がおっしゃったのは“目力が強い”ということと、撮影したときに監督がよく“色気がある”という言葉を使うんですけれど、そういったたたずまいにオーラがあったということだと思います」と明かす。
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