続いて、各メンバーをフィーチャーしたコーナーに突入!
リーダー・高嶋が歌ったのはアメリカ・ポップ界を代表する歌姫、テイラー・スウィフトが2008年にリリースした大ヒット曲「Love Story」。高嶋はTPDに入る時のオーディションでこの曲を歌ったという。
いわば彼女にとってのプロ歌手活動の原点ともいえるナンバー。それを今度は審査員ではなくファンに向けて届けた。
抜群のディクションを生かした全編英語による歌唱で、彼女自身の心に言い聞かせるように、そしてTPD全体へのメッセージのように力強く放たれる「don't be afraid(恐れないで)」というフレーズが印象に残った。
そして、新体制で活動が始まることによって一つ気がかりだったことがある。それはファンももちろんそうだと思うが、メンバー2人が卒業してしまったぐーちょきぱーだ。
4月8日に東京・青山RizMで行われた、“最初で最後の”ワンマンライブ「ろっく・ぺーぱー・シーザーサラダ 〜クルトンを添えて〜 supported by まけんグミ」が強烈なインパクトを残していただけに、ファンにとって2人のTPD卒業はあまりにも衝撃的だっただろう。
「解散」という言葉は公式に出ていないものの、6月3日に披露されたぐーちょきぱーのキラーチューン「ハジケソーダ!」は、その一つの“答え”ともいうべきパフォーマンスが繰り広げられた。
“ぐーちょきぱーの櫻井ちょ季”こと櫻井をリードボーカルに、上西、浜崎、脇、橘がサポート。全員、夏を先取りした浴衣姿だ。
そして、途中からテイラー・スウィフトを歌い終えて余韻に浸っているはず(?)の高嶋が驚異の早着替えで合流する。
ぐーちょきぱーには、数回のパフォーマンスで眠らせるには本当にもったいない明るく楽しい曲がそろっているので、今後も櫻井主導で、どんどん歌い継いでほしい。
そんな会場のはじけっぷりから一転して、浜崎と橘の新コンビによる新曲「BURN ME OUT」では、エフェクトがかかった歌声と2人の持つ身体表現を100%以上体現したかのようなダンスにて、観客を興奮のるつぼに落とし込んだ。
これまでの派生ユニットとはまた一味違う魅力を放つ2人のパフォーマンスに、観客席のあちこちから「カッコイイ」「クール!」といった声が上がっていた。
個人の意見を述べるべきではないと分かっているが、筆者も現場で見ていて「何だコレ…カッコ良過ぎ! 今日イチかも」と思ってしまった。
また、7月から東京・恵比寿CreAtoでのワンマン公演も控えている、上西&脇による派生ユニット“赤の流星”は「cocolo」を披露。
いつの間にか浴衣からロングコートに着替えていた2人が、しなやかダンスと深みのあるハーモニーでファンを魅了した。
さらに、浜崎&脇のW側転も光ったInstrumentalのダンスナンバー「Neo Elements」に、前作シングル「TRICK U」、アップテンポでたたみかける「純愛カオス」、この日唯一の先代リアレンジナンバーとなった「FIRE」と、激しくもしなやかな歌の波状攻撃で、一気に会場のボルテージは最高潮に!
その後は「HEART WAVES」に、「みんなもタオル回してね~!」のあおりから「Are you with me??」と夏ソングを連続で。
本編ラストは、最新シングル収録曲の「SHINY LADY」で締めくくられた。
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