今年で第100回を迎える「全国高校野球選手権大会」の高校野球NHK放送テーマソングを福山雅治が務めることが決定した。NHKで高校野球のテーマソングを設定するのは今回が初となる。
NHKでは昭和2年に日本初のスポーツ中継として高校野球のラジオ中継を始め、それから91年、高校野球の熱狂を伝え続けてきた。今回、100回大会を迎えるにあたり、「こんな思いを皆さんと共有したい」「次の時代にも伝えていきたい」と思い、何か形にできないかと考え、テーマソングを作ることを決めたという。
楽曲は現在制作中で、NHK高校野球中継班は、「福山雅治さんが持つ世界観とNHKの高校野球中継が大切にしてきた事の重なる部分がとても大きいと考えたことが理由です」と選考理由を明かし、「NHKでは高校野球を単に一スポーツ大会ととらえず、『ふるさとを思う心』『敗者を思う心』『仲間を思う心』など、日本人の原点を感じられるものとして長年中継をしてきました。福山さんもさまざまなアーテイスト活動を通して、ふるさとや家族を大切にする日本人の気持ちを表現されてきました。幅広い世代に支持される福山さんなら、野球に青春をかける高校生から長い間高校野球を見続けているオールドファンまで、多くの方に共感いただける楽曲を制作していただけると考えています」と期待を寄せている。
そんな期待を寄せられた福山は、「この度のオファー、大変驚きました。と同時に大変光栄でございます。子供の頃からテレビ観戦していた伝統ある甲子園に、野球のイメージとはおよそかけ離れている僕が音楽で参加させていただけるとは夢にも思っていませんでした」と喜びの声を。
また、「小学校の頃はソフトボールでピッチャーを、中学校の3年間はブラスバンド部で過ごした経験がある僕からすると、甲子園という場所は、グラウンドもアルプススタンドも、憧れの全てが詰まっている場所です。ひたむきに戦う選手たち、声を枯らしながら声援を送る応援団の汗と涙。故郷長崎での少年時代、テレビで観戦しながら何度も心揺さぶられてきました」と懐古した。
そして、「上京後は野球とはかけ離れた生活を送っていますが、甲子園の季節になると故郷長崎の出場校の勝敗は毎大会チェックしています。故郷、仲間、ひたむきさ。そして、すべての試合にある笑顔と涙。甲子園には、甲子園でしか表現することが出来ない感動があるように思います。いつまでも忘れられない、大人になってもずっと心の中で抱き続けている『青春の輝き』が。そんな『青春の輝き』を感じさせてくれる甲子園を、僕なりの音楽で表現できるよう頑張ります」と意気込んだ。
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