南米、アフリカ、ヨーロッパの強豪が居並ぶグループHを日本が勝ち抜くにはどういう戦いをするべきなのか、強力な相手に対して対抗する日本のキープレーヤーは誰になるのか、元日本代表の中盤を統率した闘将・戸田和幸が、対戦国別の戦術と、日本代表の勝利に必要となることを徹底分析!
――初戦でいきなり強敵コロンビア代表と対戦します。
「グループリーグの3試合で結果を残せるかどうか、その上での初戦と考えればやはり重要ですよね。もちろん勝てれば最高ですけど、負けなければいいと捉えることもできます。ただ、引き分けを狙いにいって、実際に勝ち点1を得られるとも思えません。2012年から指揮を執るホセ・ペケルマン監督のもと、各ポジションに、特にセンターラインには非常に力のある選手がそろっています。チームの成熟度が高く、しっかりと積み重ねられてきたものもある。間違いなく強敵です」
――ラダメル・ファルカオ(モナコ)は左ひざに大けがを負い、前回大会を欠場しました。
「32歳となり、全盛期の野性味あふれる感じこそさすがになくなりました。それでもポジショニングがうまいし、ほとんどのボールを収めてしまう。日本がハイプレスをかけるとして、その場合はコロンビアの選手はロングボールを蹴ってくるでしょう。それがファルカオに入るという前提で、日本の最終ラインは準備をしておかなければいけない。リスクマネジメントを怠れば、一気に置いていかれる恐れがあります」
――4年前はグループリーグ最終戦で、1-4の惨敗を喫しました。
「あの一戦で日本が何をしたかと言えば、ボランチに青山敏弘(サンフレッチェ広島)を入れて、縦に速い攻撃を多用したんですね。ただ、アルベルト・ザッケローニ監督が戦い方をうまく整えられなかったこともあり、自分たちが間延びしたところをカウンターで粉砕されました。いって来い、という形になると、日本はどうしても厳しくなります」
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