演じる役ごとにガラリと印象を変え、視聴者に強烈なインパクトを残してきた話題の俳優・中村倫也。誰もがどこかで一度は目にしたことがある中村の“本当”の姿を、AtoZの26問26答で迫ってみた!
「半分、青い。」(NHK総合ほか)で演じた正人は、すごく難しかったです。何かを残し過ぎても印象がついてしまうし、残さな過ぎでも印象が残らない。そのさじ加減は綱渡りをしている感覚でした。朝ドラは「風のハルカ」(2005~2006年)以来になりますが、当時はまだ若くて役への向き合い方やインスピレーションが一本やりでしかなかった。なので、自分の中では若いころの忘れ物のような感覚があって。でも、今なら恩返しができるんじゃないかと思って出演を決めました。
基本的にあまり執着がない人間なんですが、甘い物には目がないです。でも、甘党って体に悪いし、太るから困るんですよね。だから、仕事終わりにコンビニに寄って、シュークリームを見ながらきょうは食べてもいい日かを自問して。普段はコツコツと我慢貯金しているので、甘い物を食べるときは自分へのご褒美だと思っています。
この間、役者仲間と話していて思ったのは、僕は何にも染められないタイプだなと。もちろん監督の意向を100%体現したい。でも、その上で自分の何かを残すことが自分の仕事のような気がしていて。だから、僕が染められているんじゃなくて、僕が染めている。そう胸を張って言うことができたときに初めて、自分の仕事ができた実感を得られる気がしています。
ドラマと映画、舞台では、芝居のときに使うちょっとした筋肉を切り替えています。特にドラマは画で切り取られないと何も残せないので、そういった意味では意識の違いがあると思います。
ファンの皆さん! これ、“キメ顔で”と書いておいてください(笑)。
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