NHK総合にて放送中のドラマ「そろばん侍 風の市兵衛」(毎週土曜夜6:05-6:45)。同作は辻堂魁の小説「風の市兵衛」シリーズをドラマ化したもので、江戸版経営コンサルタントの渡り用人・市兵衛がそろばんと剣術を武器に悪に苦しめられる人々を救う姿を全9回・3話完結で描く。
主人公・市兵衛を演じる向井理にインタビューを行い、その模様を2回にわたって送る。後編では、第2部(6月16日、23日、30日に放送)についての裏話や時代劇の魅力についてなどを聞いた。
──第2部(6月16日、23日、30日に放送)で共演された高橋克実さん、小芝風花さんとのお芝居はいかがでしたか?
克実さんはやっぱりお芝居の人だなと改めて感じましたね。今回の役も相まってすごい貫禄がありますし、大先輩なので、勉強することが多かったです。
小芝さんはまだお若いんですけど、芝居的にもすごくしっかりされてますね。普段は21歳の女の子って感じなんですけど、演技も含めてしっかりしているので、安心して見ています。
──共演者の方から影響を受けたことや、撮影を通じて新しい発見などはありましたか?
時代劇は現代と違うので所作や立ち居振る舞いで(演じている側も)構えてしまう部分があると思うんです。でもその制限がある中で、先輩方や時代劇に慣れている方たちは自由に(芝居の中で)生きられていて。もちろん最低限のラインはありますが、キャラクターにリアリティーを出すためにはある程度は自由にやるべきなんだなと感じましたね。「江戸時代だからこうじゃなきゃいけない」っていう固定概念はどんどんなくしていった方が、もっと幅が広がるんじゃないかなと思いました。
──2部のタイミングでのご紹介になりますが、2部の見どころを教えてください。
1部は武家の話ですが、2部は商家の話です。町人が中心の物語なので、長屋や反物、絹市といったものが登場するのですが、あんまり現代と変わらないなと思いましたね。もちろん時代が違うので暮らし方は違うんでしょうけど、生き方や親子の関係性、商人の心得とか…。現代と通じるというより、当時から受け継がれてきたものが現代にもつながっているというのは改めて感じます。
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