第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞し、全世界から注目を浴びるの映画『万引き家族』(6月8日(金)~全国公開)。是枝裕和監督がメガホンをとった今作は、東京の下町に暮らす、平凡で貧しい家族の物語だ。リリー・フランキー、安藤サクラら実力派キャストの中で、ひときわフレッシュな魅力を放っているのが、11歳の城桧吏である。
オーディションで選出された城は、リリー演じる治と、安藤演じる信代の息子・祥太役。スカウトをきっかけに7歳から芸能活動を開始している城だが、主要キャストとして出演するのは、今作が初となる。今の率直な思いを聞いてみた。
「最初にこの映画のオーディションを受けたときは、監督から“この台詞を言ってみて”って言われて言っただけだったので、あまりオーディションを受けたっていう感覚がなかったんです。でも、この映画をやってみて監督さんが、“いいね”って褒めてくれたり、リリーさんもたくさん褒めてくれたから、すごく嬉しくて、お芝居って楽しいな、もっとやりたいなって思いました。監督さんからは、“役になりきることが大切だよ”って言われたので、一生懸命祥太になりきりました」
是枝監督の演出の特徴として、子役には事前に台本を渡さず、その場で台詞などを伝えるという手法が取られる。
「その場で監督さんが、その場の情景を説明してくれて、“こういう動きで、こんなふうにやってね”って言ってくれるので、すごく分かりやすかったです。難しかったシーンは、一番最初に万引きするとき、鞄の中にお菓子を落とすところ。お菓子が鞄の中になかなか入らなくて、すごく難しかったです。
自分的に一番気に入ってるシーンは、釣りのシーン。釣りが特に好きというわけではないし、初めてやったんだけど、スタッフさんたちがルアーの話をしていたのを聞いていたので、アドリブでいろいろと言ってみたんです。そしたら、監督もリリーさんも、“すごく自然で良かったよ!”って褒めてくれたんです」
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