「万引き家族」注目の子役・城桧吏インタビュー「目標の役者さんはリリー・フランキーさん!」

2018/06/14 16:33 配信

映画

カンヌ・パルムドール受賞!映画「万引き家族」注目の11歳・城桧吏にインタビュー!撮影=荒木勇人


第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞し、全世界から注目を浴びるの映画『万引き家族』(6月8日(金)~全国公開)。是枝裕和監督がメガホンをとった今作は、東京の下町に暮らす、平凡で貧しい家族の物語だ。リリー・フランキー、安藤サクラら実力派キャストの中で、ひときわフレッシュな魅力を放っているのが、11歳の城桧吏である。

オーディションで選出された城は、リリー演じる治と、安藤演じる信代の息子・祥太役。スカウトをきっかけに7歳から芸能活動を開始している城だが、主要キャストとして出演するのは、今作が初となる。今の率直な思いを聞いてみた。

「一生懸命、祥太になりきりました」


オーディション時は「あまりオーディションを受けたという感覚がなかった」という城撮影=荒木勇人


「最初にこの映画のオーディションを受けたときは、監督から“この台詞を言ってみて”って言われて言っただけだったので、あまりオーディションを受けたっていう感覚がなかったんです。でも、この映画をやってみて監督さんが、“いいね”って褒めてくれたり、リリーさんもたくさん褒めてくれたから、すごく嬉しくて、お芝居って楽しいな、もっとやりたいなって思いました。監督さんからは、“役になりきることが大切だよ”って言われたので、一生懸命祥太になりきりました」

是枝監督の演出の特徴として、子役には事前に台本を渡さず、その場で台詞などを伝えるという手法が取られる。

「その場で監督さんが、その場の情景を説明してくれて、“こういう動きで、こんなふうにやってね”って言ってくれるので、すごく分かりやすかったです。難しかったシーンは、一番最初に万引きするとき、鞄の中にお菓子を落とすところ。お菓子が鞄の中になかなか入らなくて、すごく難しかったです。

自分的に一番気に入ってるシーンは、釣りのシーン。釣りが特に好きというわけではないし、初めてやったんだけど、スタッフさんたちがルアーの話をしていたのを聞いていたので、アドリブでいろいろと言ってみたんです。そしたら、監督もリリーさんも、“すごく自然で良かったよ!”って褒めてくれたんです」

映画「万引き家族」(公開中)シーン写真(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.