ついに開幕したサッカーワールドカップ。4年に一度の祭典を心待ちにしていたサッカーフリークは多いはず。そこで、サッカー好き芸能人の筆頭格で関連番組のMCも務めるナインティナイン・矢部浩之に、今大会の注目選手やリスペクトする選手について聞いた。
憧れのサッカー選手を問えば、真っ先にジネディーヌ・ジダンの名前を挙げた矢部。元フランス代表の「10番」にして、自国開催だった1998年大会においてワールドカップ初優勝へと導いた英雄は、テレビ朝日系列で毎週日曜日深夜に生放送されている冠番組「やべっちF.C. ~日本サッカー応援宣言~」に出演したこともある。
「ジダンさんにフリーキックの蹴り方を教わったら、ちょっとだけうまくなったんですよ。それまでは相手が作る壁の上を狙っていたところを、『壁の選手の顔面を狙え』と。もうビックリですよ。通訳を介して『それだと危ないじゃないですか』と僕が返したら、今度は『速いボールを蹴れば壁の選手はよける』と。実際にそう蹴ると枠内に飛ぶ。すげえ、と。さらにリスペクトしましたね」
1972年6月23日生まれのジダンは、矢部よりもひとつ年下になる。それでも「ずっと敬語を使うと思います」と、その人間性にもほれ込んでいる。
「番組内で出された宿題を、ジダンさんの目の前で実践したときに『うまい。宿題通りだ。オレと違うのは髪型だけだ』と言われたんですよ。僕もお笑いの人間ですけど、さすがに髪の毛のことはいじったらあかんと思っていた。そうした空気を読んで、自虐的に笑いも取れる。もう完璧な人や、と思いましたよね。相方(岡村隆史)にも教えてあげたいですよ(笑)。(薄毛)治療している場合ちゃうぞ、カッコいい男はここ(ハート)やと」。
永遠のヒーロー、ジダンは準優勝した2006年のワールドカップ・ドイツ大会を最後に引退。入れ替わるように同大会でワールドカップデビューを果たしたスペイン代表の魔法使い・MFアンドレス・イニエスタ選手(バルセロナ)の一挙手一投足に今は魅せられている。
「あれだけ大勢の相手選手に囲まれながら、ボールを取られないところがすごい。後ろに目がついていると思えるほど。ワンタッチ目をとっさの判断で、取られない場所に置くのは最も難しいプレー。いつか番組でお会いして、ボールキープ術を教わりたいですね」。
そんなイニエスタは、大会後はJリーグのヴィッセル神戸へ加入。ワールドカップ後も、日本中を熱狂の渦に巻き込むに違いない。
取材・文= 藤江直人
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