時代と共に視聴のスタイルが変わり、視聴率が思うように取れないことも多い中で、「視聴率が取れないから我々は質をあげていく作業をしていく」と「ブラックペアン」の試写会で語った二宮。今作に限ったことではないが、必要に応じて俯瞰と取捨選択を繰り返してベストを尽くす。その柔軟さが二宮流といえそうだ。
4月からスタートした「ブラックペアン」もいよいよ大詰めだが、息つく間もなく8月にはジャニーズ事務所の先輩・木村拓哉と共演することでも話題の映画「検察側の罪人」の公開が控えている。
35歳を迎えた二宮。役柄を“一言では言い表せられない”と言っていたように、また一つ人間の深みが増していく。アイドルとして俳優として、これからどんな景色を見せてくれるのか、今後の活躍がますます楽しみだ。
文=柚月裕実