【木梨憲武インタビュー①】芸術家、俳優、映画監督も!? 「みなおか」終了後の展望を激白!!

2018/06/20 05:00 配信

芸能一般

きなし・のりたけ=1962年3月9日生まれ、東京都出身撮影=石塚雅人

天井から床まで真っ白な空間で、さまざまなアーティストが“今一番伝えたいこと”を表現する「白の美術館」(テレビ朝日、BS朝日)。美術ファンの間で好評を博しているこの番組に、近年精力的にアート活動を展開している木梨憲武が登場。自身のアートシリーズ「REACH OUT」の新作を完成させた。

ザテレビジョンでは、番組の収録を終えたばかりの彼に直撃インタビューを敢行! 新作への手応えを語ってもらったほか、30年にわたり続いた冠番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」(1997~2018年フジテレビ系)が今年春に終了して以降の近況や今後の展望、さらに、アーティスト、俳優、そしてコメディアンと、常にジャンルの垣根を越えて活躍し続ける彼の真意に迫った。

アートも映画も、テレビの仕事も、全く区別してないです


──今回の「白の美術館」の収録はいかがでしたか?

「あっという間の5、6時間でしたね。今日は、この番組の準備も兼ねて、朝からアトリエに行ってたんですけど、昨日の夜くらいからスイッチが入っちゃってて、違う作品を仕上げたりして(笑)。そのまんまのテンションで描いちゃったんで、今日はいったん寝て、明日の朝、冷静な目で作品を見直したいと思います(笑)」

──この6月にはロンドンで個展「Noritake Kinashi London Exhibition ‐moment‐」を、7月からは大阪を皮切りに、2020年まで日本各地を巡回する「木梨憲武展 Timing −瞬間の光り−」を開催。最近は、芸術家としての活動に精力的に取り組まれていますね。

「何年か前に、日本各地の美術館で個展をやらせてもらって(2014~2016年「木梨憲武展×20years INSPIRATION -瞬間の好奇心‐」)。そのときは20年分のものを展示させてもらったんだけど、今回はできるだけ新作で行こうと。前回の個展が終わってからスイッチは入ってたんで、そこから創作はスタートしてるんです。新しい表現を思い付いたらすぐ試したいから、今は暇があったらほとんど描く時間にあてようと思ってて。最近は、朝に子供を学校まで送った後、8時くらいからお昼までアトリエにこもってる感じ。あとは土・日も、1人で音楽をかけて作業をしてますね。で、描きたくないときはマッサージに逃げたり、昼寝したり(笑)。やっぱり集中力がないとダメなんですよ。絵の具を作ってる段階で疲れちゃう」

──憲武さんの中で、アーティストとしての活動は、コメディアンや俳優の活動と、どのようなバランスになっているのでしょうか。

「いや、そのへんは全く区別してないですね。今は映画(2018年春公開の「いぬやしき」)が終わって、ちょうどアートの方に対する集中力ができてるっていう、そういう時期で。その中で、もしテレビの収録があれば現場に行って、終わったら帰ってきて、また創作を始める、という感じです。テレビの仕事が何もない日は、『あと何点か描けないかな。でも、今から描いても7月の個展の図録には載らないしなぁ』とか考えたり、『いや、図録への掲載は無理でも描けるときにどんどん描いていこう!』と思い直したり。逆に、そんなことを考えてる頭で、テレビの収録に来ると、新しいものと出会えたりするんですよ。それが今回の『白の美術館』で描いた作品で。タイトルは、これまで発表しているものと同じシリーズの『REACH OUT』だけど、色も線も一発勝負で、自分の中では割と新しい方向性を見つけられたので、楽しい1日でしたね」

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