――演出の大関真さんからは何かアドバイスはありましたか?
キャスト全員に対して「一幕と二幕は別作品だという思いで挑んでほしい」と言われました。私の場合は役も変わるので、見た目はもちろん気持ちやしぐさなどを自分なりに切り替えていきたいなと思っています。
特に鉄を演じる時は、物語の中で昔の日本人女性として登場するのは私ぐらいしかいないので、所作の先生にいろいろと指導を受けながら、見ている人によりその時代の世界観を感じていただけるようしっかりと演じたいですね。
――アメリカ人を演じるに当たって、参考にしたものはありますか?
私は映画を見ることが好きなので、ハリウッド作品をたくさん見ました。うれしい時に表情や体を使って大きく表現するところは参考になりました。
かなり、身振り手振りが激しいんですよ(笑)。喜びだけではなく、怒っている時や悲しい時のリアクションもとても勉強になりました。
――キャサリンの衣装はお姫様っぽいですよね。
普段着る機会がない服ですよね。皆さんもそうだと思いますけど(笑)。舞台裏で、クルクル回りながらスカートがヒラヒラする感じを楽しんでいます。
この衣装に関して共演者の方たちからはそれほど大きなリアクションがなかったんですけど、金髪は「これ、地毛なの?」って言われました(笑)。
ウイッグなんですけど、それだけ違和感なくなじんでいるんだなって。ちゃんと外国人に見えているみたいで良かったです。
――ジョン万次郎にはどんなイメージを持っていましたか?
私は歴史が好きなんですけど、万次郎に関しては異国との架け橋になった人物ということぐらいしか知らなかったです。今回の作品を通して、すごく熱くて、革新的なことをした人なんだなということが分かりました。
――溝口琢矢さんの万次郎ぶりはいかがですか?
劇中であるキャラクターが万次郎に対して「君は真っすぐで本当に素晴らしい少年だ」というセリフがあるんですけど、溝口さんも同じように真っすぐぶつかってきてくださる方。
キャサリンと万次郎、鉄と万次郎の関係について稽古の時から「もっとこういうふうにできたらいいね」って提案していただきました。真摯(しんし)に向き合ってくださるので、私も遠慮なく接することができます。
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