ニューシングル「ポニーテールとシュシュ」が、発売1週間で50万枚以上のセールスを記録するなど、国民的アイドルグループにまで登り詰めたAKB48。同グループが8月18日(水)発売予定の17thシングルを歌う21人をファン投票で選出する第2回選抜総選挙「母さんに誓って、ガチです」の結果発表を9日、都内で行った。
昨年にも行われた同イベントは、AKB48、SKE48、両グループの研究生のメンバー総勢104人の中から上位21人をファン投票で決めるというもの。選抜に選ばれた21人のうち、さらにそこから上位12人に選らばれたメンバーには、雑誌、テレビ番組などのメディアに優先的に出られる権利が与えられるようになっている。また、22位〜40位までに選ばれたメンバーは「アンダーガールズ」として、カップリングを歌うことができる。
イベントの初めには、AKB48の中から新しく生まれたユニット「チームドラゴン from AKB48」が歌う、アニメ「ドラゴンボール改」(フジ系)のエンディングテーマ「心の羽根」をファンの前で初披露した。
結果発表が始まり、予想外の順位に喜びと悲しみの涙を流すメンバーがいる中、メディア選抜に入れるためのギリギリのライン、12位に入った河西智美は「速報と中間が13位で、その間の握手会とかでファンのみんなから『頑張って12位以内に入ってね』って言われたりして。プレッシャーにもなったけど、本当に期待してくれてるんだなって気持ちがすごい伝わりました。これからも初心を忘れずに頑張ります」と、ファンの声援に応えた。しかし、この結果に涙を流すメンバーもおり、中間発表では11位だった高城亜樹がメディア選抜には入れない13位にランクダウン。だが、昨年の23位からの大幅アップもあり、高城は「去年は選抜に入れず悔し涙を流してたんですけど、ことしは、こうしてたくさんの人に投票していただいて、選抜に入れたのでとてもうれしいです。でも、これからもっと成長していくために、この順位に満足せず、頑張りたいと思います」と飛躍を誓った。
昨年も総選挙に参加したSKE48のセンター・松井珠理奈は、総合プロデューサーの秋元康に「10年に1人の逸材」と注目され、AKB48のシングルでも前田敦子と共にセンターを張るほどのメンバー。そんな期待をされる中、昨年は19位と思った以上の結果が出せなった松井だが、ことしは10位と大躍進を果たし、「今回も選抜総選挙があると聞いた時は、不安でいっぱいでした。今回こうやって素晴らしい順位をいただけたので、ここでいろんなことを学ばせていただき、次はこの結果よりももっと上を目指します」と意気込みを語った。
その後、9位・宮澤佐江、8位・柏木由紀、7位・小嶋陽菜、6位・高橋みなみ、5位・渡辺麻友、4位・板野友美と発表される中、第3位に輝いたメンバー最年長の篠田麻里子は「昨日の夜も緊張し過ぎて寝れなくて、朝の『PON!』(日本テレビ系)の生放送に遅れたんですけど、AKB48がこんなに注目されるようになって、5年間本当にやってきてよかったなと思います」と、普段のクールなイメージとは違い、感情を表に出してファンの前で号泣した。
大方の予想通り、最後まで残ったのはAKB48結成時から5年間不動のセンターとして活躍してきた前田と、その豊かな感性から女優にバラエティーにと活躍する大島優子。緊張した面持ちで結果発表を待つ2人に、司会の徳光和夫から「第2位は30851票、チームA・前田敦子」と発表されると、会場はこの日1番の盛り上がりを見せた。
5月26日の初日速報、6月2日の中間と1位をキープしていた前田は「わたしは負けず嫌いなので正直悔しいです。でも、実は少しだけホッとしている自分がいます。ことしはこの順位で頑張っていこうと思います。でも、リベンジできるのであれば、もっとたくさんの人に認めていただき、AKB48のメンバーを引っ張っていけるような存在になれるように頑張ります」と悔し涙をこらえながら、次回の総選挙での1位奪還を誓った。
31448票を獲得し、見事1位に輝いた大島は「本当にうそのようです。こんな光栄なことはありません。これまでわたしの背中を押してくれた皆さん、今度はわたしに付いてきてください。AKB48が日本一のトップアイドルグループとして、ずっと輝いていけるよう務めて行きますので、これからも応援よろしくお願いします」と、感謝を込めてファンにあいさつした。
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