――出演が決まった時のお気持ちは?
正直、僕が朝ドラに出演できることを想像していなかったので驚いたのですが、この話を頂けてとてもうれしかったです。
僕が演じる森山涼次は、斎藤工さん演じる映画監督の元住吉祥平と、助監督として一緒に行動をするんですけど、工さんとは今年、別の作品でずっとご一緒していたこともあり安心感がありました。
――「半分、青い。」の印象は?
登場人物がとても愛らしくて、一生懸命生きているんですよね。涼次目線で見ると、出会う前の涼次の知らない鈴愛の人生を見ている気がして、すごく楽しいです。
そして、僕、北川(悦吏子)さんの書かれる脚本がすごく好きで、今作も台本を読みながら涙が出るくらい感動しました。
北川さんにお会いした時にもお伝えしたのですが、「ハルフウェイ」(2009年)という映画が大好きで、「半分、青い。」の台本を読んだ時も感じたのですが、登場人物のリアルな心理描写の奥に、北川さんの愛情も見えるんですよね。
他の作品を見ていても感じるんですけど、北川さん自身から言葉を投げかけられてるような気持ちになるくらい、繊細かつ力強さもある、すごく生きたせりふが好きです。
――今作中で感じた北川さんからの“愛”は?
北川さん自身も表現者で、鈴愛は漫画家、僕は映画監督という表現者ということもあり、“表現者”に対する愛情と覚悟を感じて、すごく胸に響きました。
表現をするための葛藤や苦悩、そしてそれを超える喜びだったり、北川さん自身が感じてきたご苦労だったりとかも盛り込まれている感じがして、北川さんの覚悟や表現者としての愛情を感じました。
――初めての“朝ドラ”ですが、実際に現場に入られた時の印象は?
毎週月曜日がリハーサルの日なのですが、週が変わってセットが変わって登場人物も入れ替わると全然違った雰囲気になるのがすごいと思いました。
楡野家と僕を育ててくれた“三オバ”の藤村家、「100円ショップ大納言」、それぞれの空気があって、毎週目まぐるしく変わる中、永野さんは鈴愛をずっとこの中で演じていて、本当に“生きている”のだなと感じました。
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