7月28日(土)からスタートする新土曜ナイトドラマ「ヒモメン」(毎週土曜夜11:15-0:05、テレビ朝日系)で描かれるのは、働かないことに全力を注ぐヒモ男・翔ちゃん(窪田正孝)と、彼を更生させるために奮闘する看護師のゆり子(川口春奈)が繰り広げる、社会派コメディーだ。そんなユニークな役柄を演じる二人にドラマについて話を聞いた。
川口「最初に原作を読んだときには『何だ、この男は！』って憤ったんですよ。だけど読み進めるうちに翔ちゃんのブレない生き方に、妙に説得されてしまって(笑)」
窪田「“働かざる者食うべからず”というのが本当に正しいのか？ということですよね。男が働くのは守りたいものがあるから。だけど世間の常識に縛られて、生きづらさを感じてる男性も少なくないと思います」
川口「女性は女性で世間が言う“幸せの形”みたいなものに縛られがちだったりして。でも何が幸せかなんてカップルそれぞれで違うし、正解はないということを翔ちゃんとゆり子を見てあらためて思いました」
窪田「男もお金を稼ぐだけが大切な人を守る方法じゃない。そんな翔ちゃんの生き方を見て、少し楽になる人がいたらうれしいです」
――そんな笑えて応援したくなるバカップルを演じる2人は初共演。
川口「ダメ男のイメージが1ミリもない窪田さんですが、見た目はご覧の通り完璧に仕上がってます(笑)。家でゴロゴロしているか、たまに外に出てもいかに楽をするかを考えた行動しかしてない。だけどいざゆり子を守るときにはスイッチが入る。その切り替えが楽しみだし、翔ちゃんに振り回される役どころのゆり子ですが、私も窪田さんに引っ張っていただこうと委ねています」
窪田「会う前までの川口さんは病院で働いてるときのゆり子そのままの、凛と大人っぽいイメージがありました。だからこそ家に帰ってきたときのフニャ～っとほぐれた顔や、翔ちゃんにブチ切れる姿が楽しみ。台本にもビンタが出てくるんですけど、なんならハイキックやジャイアントスイングくらいかましてくれてOK！ 全てのストレスを翔ちゃんにぶつけてほしいですね。僕は僕で、川口さんに全力で甘えていこうと思ってます(笑)」
――実際のところ、ヒモ男との恋愛に共感はできるのだろうか？
川口「女性ってどうしても母性があるから頼られたり、甘えられたりすると『私がいなきゃ』みたいになっちゃうところは分かります。それに翔ちゃんって楽をすることに必死なあまり、ぜんぜん楽できてないし、汗もいっぱいかいてるし（笑）。そんなところが見る方もいとおしくなっちゃうと思いますね」
窪田「男女問わずみんなどこかしらダメなところはあるけど、そこを肯定してくれる人がいるとそれだけで救われるんですよね。さらにダメなところをお互いに補い合えたら、一番いい関係だと思います」
取材・文＝児玉澄子
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