細田守監督「金曜ロードSHOW!」の新OP作成依頼に「震えました」

2018/06/25 21:50 配信

映画

【写真を見る】制作途中のキャラクター画像・女の子(c)NTV


依頼を受けて震えました


「ぜひ作って欲しい」と依頼された番組プロデューサーの迫力に圧倒されて、ちょっと震えましたね、本当に。「これは描かなければ取って食われる」っていうぐらいの緊迫したものを感じて「ぜひ描かねば」と、その場で鉛筆を取って描きました。

スタッフが休暇に入るところを呼び止めました


本当に映画1本作るくらいの意気込みで、「未来のミライ」を作り終えたスタッフたちに頼み込んでお願いしました。休暇に入るところを呼び止めて「もうちょっとやりましょうか」みたいな感じで。キャラクターデザインから衣装から美術から、みんな映画からそのままスライドして作っています。

高木正勝さんの(音楽)デモを、この間聴きました。素晴らしい、はっきり言って。めっちゃいい曲です。すごく今手応えを感じているので、楽しみにしてくださればと思います!

「金曜ロードSHOW!」を若い人たちの映画との出合いの場にしたいという願いを込めて


「今の若い人ってどうやって映画に出合うんだろう?」と考えて、「その“映画との出会いの最初の場”みたいなものが『金曜ロードSHOW!』だったらいいだろうな」って思ったんですよね。

映画でもなんでも、“出合いの場”ってすごく決定的なものがあるじゃないですか。「この作品と出合ったから人生変わりました」「この人と出会ったから僕こんな風になりました」みたいなことって。

必ず大きな衝撃を受ける瞬間ってあると思うんですが、それを導くような“入口”であればいいんだなって。

だって僕自身も、かつて学生の頃、当時「水曜ロードショー」だったり「金曜ロードショー」だったりして、そこでくぎ付けになって映画を観てしまった経験が何度もありますから。

オープニングの設定はエジプト・カイロのプライベート映画サロンです


制作途中のキャラクター画像・犬(c)NTV


ウディ・アレン監督の「カイロの紫のバラ」という1985年の映画があります。悲しい思いをしている女性が映画館に1人で入って、その上映映画の中の登場人物と恋をしてしまうという非常にロマンチックな、キュートな、切ないような映画なんです。今回それが思い浮かびました。

今まで映画と向き合っていないような若い女の子が、ある何かに導かれて扉を開けた時に、「そこに彼女の人生を変えるような出合いがあったらいいな」と。エジプトのカイロで秘密のプライベート映画サロンで映画祭を主催している女性支配人がいる、という設定です。

その秘密の映画祭には世界中の映画の主演女優たちがいて、サロンを仕切る女性支配人が、入ってきた若い女の子を「待ってたわ」と振り返るような…手招きして導いてくれるような、そういう導入ができたら面白いだろうなと想像しました。

大事な“映画との出合い”へ導きたい


映画の出合いというのはとっても大事なもの、人の人生を左右するぐらい大きなものだと思います。映画へ導くための素敵なオープニングを、今作っております。ぜひ皆さん期待していてください。

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