【METROCK2018】MAN WITH A MISSIONが魅せる“オオカミ流”の熱狂ライブ!!

2018/06/27 16:10 配信

音楽

THE ORAL CIGARETTESはスタートとともに客席をあおっていく(C)Metrock 2018 Photo by 岸田哲平

5月19日、20日に大阪府堺市・海とのふれあい広場、26日、27日に東京都・新木場若州公園で開催された毎年恒例の都市型野外ロックフェス・METROCK 2018。今年もフェス常連の大物から、人気急上昇中の若手まで幅広いアーティストが会場を盛り上げた。今回は最終日である27日のステージをレポートする。

THE ORAL CIGARETTES


ステージ越しの巨大風車が目印となる最大キャパのWINDMILL FIELD。時計が午後1時をまわったころ、さっそうと現れたのは若者から絶大な支持を得る人気ロックバンドTHE ORAL CIGARETTES。「ただいまよりTHE ORAL CIGARETTESによるMETROCK東京1番いただきますの会を始めたいと思います! どうぞよろしく!」ライブでも定番の山中拓也(Vo、Gt)の掛け声からステージがスタート。

「狂乱 Hey Kids!!」やMUSIC STATION初登場時に披露した「トナリアウ」など激しいサウンドの曲が続き、会場のボルテージはどんどんヒートアップしていく。MCでは「新アルバムは、未来に向けての曲をたくさん書きました」と話す山中。6月13日に発売されたニューアルバム「Kisses and Kills」の新曲「容姿端麗な嘘」のイントロが流れると会場が大歓声に包まれた。

「METROCK遊ぼうぜ!!」の熱い叫びとともに「CATCH ME」へと続き、ステージ前方ではモッシュができるほどの盛り上がりぶりに、スクリーンに映るメンバーの表情も満足げ。4人の奏でる音と何万人もの観客の声が重なった最高のアンサンブル「BLACK MEMORY」でステージを締めくくった。

Official髭男dism


NEW BEAT SQUAREの手前には、入場を今か今かと待つ長蛇の列が。この日初めて入場規制がかかるほどの注目を集めたのは、“山陰発ピアノPOPバンド”として親しまれる新星バンド・Official髭男dism

初のMETROCKということもあり、気合を入れてスーツで登場した彼らは、キャッチ―なリズムが印象的な「コーヒーとシロップ」で会場中をあっという間に“ヒゲダン”色に。「Tell Me Baby」「ESCAPADE」とヒット曲が続き、藤原聡(Vo、Pf)のパワフルかつ優しい歌声に観客はとりこ。

彼らのファーストシングル「ノーダウト」のイントロが流れると、会場に大歓声が巻き起こる。ドラマのタイアップ曲でもあった今作は、ポップでつい口ずさみたくなるサウンドで客席もノリノリに。

切ない遠距離恋愛の気持ちを歌にした「SWEET TWEET」も彼らの手にかかれば、こんなにもロマンチックに、ワクワクする楽曲になってしまうのかと不思議になるほど、その世界観に引き込まれてしまう。

「ありがとうMETROCK! また会いましょう!」と藤原が感謝の気持ちを伝え、そのままステージを後にした。4月にメジャーデビューしたとは思えないほどの重厚感のあるサウンドと安定感、爽やかな歌声で観客全員を魅了した。

ゲスの極み乙女。


まだ興奮冷めやらないNEW BEAT SQUAREからWINDMILL FIELDに戻ると、ステージ横の大型ビジョンにゲスの極み乙女。の名前が表示される。同時に会場中に響きわたる大歓声。軽快なピアノのサウンドとともに川谷絵音(Vo、Gt)のハイトーンボイスが会場を包みこみ、「ロマンスがありあまる」「私以外私じゃないの」などヒット曲の連発で観客のテンションも沸点に。

「僕らは言葉の代わりに音楽で気持ちを伝えていきます」という川谷の言葉通り、ゲスの極み乙女。の特徴である“キャッチー”な曲を次々と披露。「両成敗でいいじゃない」では、サビ部分で観客も歌い出し、会場に一体感が生まれた。

「キーボード、ちゃんMARI」と川谷が名前を呼ぶと、ちゃんMARI(Key)が、周りを圧倒させるほどのピアノパフォーマンスを見せつけ会場を沸かす。それぞれのソロパフォーマンスも際立たせる演出も織り込み済みなのは、ゲスの極み乙女。ならでは。ラストの「キラーボール」まで、彼らの音楽の魅力が詰まったライブとなった。

MAN WITH A MISSION


オオカミのかぶりものを身に着けた観客たちが増えていく一見奇妙なWINDMILL FIELDの会場には、MAN WITH A MISSIONの姿が。身動きできないほどの観客が詰め寄せる中、一見コミカルともとれる容姿からは想像も付かないほどの激しいギターの音が鳴り響く。

疾走感に満ちた激しいビートの「database」が始まると会場の熱気はどんどん上昇。躍動感溢れるバンドサウンドとともにストリングスを使ったドラマチックなアレンジを加える手法は、MAN WITH A MISSIONの真骨頂だ。

2曲目の「Get Off of My Way」では、メンバーの似顔絵が描かれた色鮮やかなボールがいくつも宙を仰ぐ楽しい場面も。新曲「Winding Road」「Emotions」とヒット曲が続くにつれ、客席前方ではモッシュやサークル、さらにはメンバーのトーキョー・タナカ(Vo)が客側にダイブするなど会場はカオスな盛り上がりになっていった。

「FLY AGAIN」では、数万人の観客が一斉に両手を上げて波打つ光景に鳥肌が立つほど。「おまえら最高だー!!」の叫びとともに「Take Me Under」「Raise your flag」と駆け抜け、熱狂的なステージが幕を閉じた。