知英がたまらず涙をこぼした理由とは?

2018/07/06 06:00 配信

映画

映画では夢に挫折しながらも、音楽と出合い、生きる活路を見出す役柄を演じる撮影=星野耕作

「映画 暗殺教室」や「レオン」など、女優として活躍している知英の最新主演映画「私の人生なのに」が、7月14日(土)から公開。本作は、同名ライトノベルを原作に、病で半身不随になった新体操のスター選手が、音楽と出合ったことで希望を取り戻し、人生の新しいステージへと進んでいく姿が描かれる。

知英は、車椅子生活を余儀なくされたヒロイン・金城瑞穂を熱演。インタビューでは、役作りで新体操の演技や車椅子の練習に取り組んだエピソードや撮影秘話、JY名義で担当した主題歌「涙の理由」に込められた思いなどを語ってくれた。

――出演のオファーが来た時の率直な感想は?

障害を持っている役を演じるのは今回が初めてということで、ちゃんとお芝居できるのか、本当に私でいいのか。作品に入るまでに、やらなければならないこともたくさんあったので正直なところ不安な気持ちでいっぱいでした。

――新体操や車椅子など、練習することが多かった?

お話をいただいた頃から、少しずつ練習はしていましたけど、正式に映画制作が始まってからは意外と時間がなくて。新体操は子供たちも通うような教室で基本的な動きを。車椅子も早く慣れるように、おウチに持って帰ったりして、ずっと乗っていました。リハビリセンターを訪ねて、実際に車椅子で生活している方から日常生活のことなどを聞いたりしたことも役作りのヒントになったと思います。

――車椅子での生活を体験して気付いたことはありましたか?

最初の頃は、腕が筋肉痛になりました。ホントにきつかったです。でも、撮影の後半はコツを掴んで、そんなに力を入れなくてもいいことに気付いたんです。苦労したのは段差と坂。特に上り坂は大変でした。それと、車椅子に乗っている人と立っている人とでは目線が違うんですよ。話をする時も、常に見上げてしゃべっている感じ。その時に、私は小さいんだなと思うことがありました。肉体的なつらさではなく、精神的な部分でちょっと影響を受けているような気がします。

――主人公の瑞穂を演じて感じたことは?

新体操のスター選手だった瑞穂は病気で夢を絶たれてしまって…。もし、私が瑞穂だったらどうするんだろう、現実をきちんと受け止めることができるのか。一緒に悲しんだり、苦しんだりしながら演じることを心掛けていました。もちろん、瑞穂の気持ちが100%分かるわけではないから難しかったです。それでも、自分に置き換えて考えることが大切なのかなと思いました。

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